米朝共同声明は大きな一歩。今後の朝鮮半島をめぐる動向は北朝鮮がどのように非核化を履行するかに注目

 結論として、米朝共同声明が抽象的であり、「非核化」に向けた具体的なプランが示されていなかったとしても、それだけで今次米朝首脳会談及び共同声明が無意味だったということにはならない。

 少なくとも朝鮮半島をめぐる緊張状態が一時的かもしれないが解消され、「平和条約」締結および朝鮮半島の平和に向けて米朝が協力するというビジョンが示されたことはこれまでの歴史から考えると大きな進展といえる。

 実際、北朝鮮としては米国からの体制保証や米韓合同軍事演習の中止という悲願が叶ったことで、米国の意思に背いた行動をとってそれらを放棄することは容易にできなくなっている。

 とは言うものの、「米朝和平」というビジョンが絵に描いた餅にならないためには、トランプ大統領の任期である「2年半」以内に北朝鮮の「非核化」に向けたプロセスを進めていかなければならない。

 金正恩党委員長がトランプ大統領に対して約束した「非核化」をどのように履行していくのかが注目される。
 
久原嶺白(Hisahara Mineaki)

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