日本の公安とは無関係

 かつて、北朝鮮に拘束された日本の元新聞記者の場合は、日本の公安当局に北朝鮮で撮影した写真や、映像などを提供していた。

 スギモト氏について複数の関係者は、「日本の公安当局との関係はない」との見方だ。

 撮影したのは軍事施設ではなく、エネルギー関係施設ではないかとのことだ。意識せずに秘密の原油タンクなどを撮影して、とがめられた可能性がありそうだ。

 北朝鮮は、まだ今回の拘束を正式に発表していない。これはまだ水面下で帰国させる可能性を探っているのかもしれない。

 今回の事件で日本が北朝鮮との国交正常化交渉に利用するとの見方があるようだが、非核化が進んでいない段階では、難しいだろう。

 安倍政権は、拉致問題をめぐる日朝交渉にも慎重な姿勢なので、すぐに解放には動かない

五味 洋治(ごみ ようじ)
1958年長野県生まれ。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年、韓国延世大学語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大に客員研究員として在籍。現在、論説委員。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないか』(創元社、2017年)『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋、2018年)など。
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