Kiroro「未来へ」や松田聖子「青い珊瑚礁」をダンス付きで披露することも

Kiroro「未来へ」や松田聖子「青い珊瑚礁」をダンス付きで披露することも

中国人客で8割以上が埋まるプノンペン「平壌冷麺館」のステージショー(2016年撮影)

バンコク人気北朝鮮レストランが摘発され閉鎖 周辺国へ波及し年内北レス全滅か?(1/2)の続き。

 「ステージショーは、客入りで決まるので、半分くらいの確率で開催したり、開催しなかったりでしたが、開催すると、AKB48以外にも中島美嘉の『雪の華』やKiroroの『未来へ』、他には、ヘマジ館でしか聞いたことない松田聖子の『青い珊瑚礁』などをきれいな発音で踊りながら歌うこともありました。

 今回、不法労働となったので、李同務たちは勾留所からバンコクの街へ戻ることなく、そのまま強制出国となるのでしょうが、帰国したらぜひ日本語力を生かして日本人向けの旅行ガイドなどへ就職すれば、平壌で再会できるかもしれませんね。私には、またどこかで会える予感がします」(チャンラッ李とんむ氏)

 今月末の国連制裁期限1か月前にタイ政府が、摘発へ動いたことは、周辺国へも多少なりとも影響を与えると思われる。

ヘマジ館摘発前にカンボジアの北レス全6店が一挙閉店か

ヘマジ館摘発前にカンボジアの北レス全6店が一挙閉店か

2017年から更新されていないがフェイスブックページまであるプノンペン「平壌銀河系レストラン」

ヘマジ館摘発前にカンボジアの北レス全6店が一挙閉店か

 タイの周辺国だと、ラオス(ヴィエンチャン1店)、ベトナム(ハノイ2店)、カンボジア(プノンペン4店・シェムリアップ2店)が確認されており、特に店舗数が多く、北朝鮮と親密な関係があるカンボジアの動きが注目を集める中、韓国『聯合ニュース』がヘマジ館へ摘発が入る直前の11月末にカンボジア国内全6店を一斉に閉店した(캄보디아 北식당 6곳전체, 태국·네팔 일부 폐쇄…유엔제재 실행(종합2보))と国内向けに大きく報じている(日本語版なし)。

 これが事実なら、カンボジアの北レス全6店の閉店がバンコクのヘマジ館への摘発へ何かしらの影響を与えた可能性も考えられるからだ。

 タイ周辺国でかつてあった北レスとしては、マレーシア(クアラルンプール)、インドネシア(ジャカルタ)にそれぞれ1店舗ずつあったが、これらは2017年2月の金正男氏殺害事件の影響で閉店している。

実質、北朝鮮国営のアセアン北レスの女性スタッフたちはスパイなのか?

実質、北朝鮮国営のアセアン北レスの女性スタッフたちはスパイなのか?

金正男氏殺害事件で容疑者たちの潜伏先とされ2017年3月ごろに閉店したジャカルタ「平壌レストラン」跡(中央)

実質、北朝鮮国営のアセアン北レスの女性スタッフたちはスパイなのか?

 実は、世界の北朝鮮レストランの7割以上が集中する北レス大国の中国だけが例外なのだが、中国以外の北レスは、現地大使館や領事館が運営(形式上の運営者は北朝鮮大使館や領事館ではなくローカル企業名義になっている)している。そのため「北朝鮮国営レストラン」と呼ばれる理由はここにある。そのような経緯もあり北レスは、外貨獲得だけではなく、密会場所、スパイ活動の拠点などに使われているとも、しばしば指摘される。

 しかし、女性を中心に働いている北朝鮮人スタッフたちは、北朝鮮国内で選抜されて、海外派遣労働者として従事している。もちろん、北朝鮮なので見聞きしたことを監視者へ報告する義務があったり、逃げ出さないように相互監視するよう常に強いられたりしているが、彼女たちが直接的なスパイ活動をしているという話は、ほとんど聞こえてこない。

 逆にせっかく海外にいても北朝鮮の思想教育を維持しているのだから、スパイ活動などさせて現地のリアルな現状を知ってしまうと、かえって脱北を促進させることになるのではないだろうか。
 

密かに営業を続ける全店閉店したはずのプノペン北朝鮮レストラン

密かに営業を続ける全店閉店したはずのプノペン北朝鮮レストラン

2019年3月ごろに北朝鮮人スタッフが全員帰国するも営業を続けるバンコク「平壌玉流レストラン」

 聯合ニュースが6店すべてが閉店したとが大々的に報じたカンボジアの北レスだが、報道に反し密かに営業を続けていると話すのは、プノペン在住の日本人駐在員だ。

 「ドアには中が見えないようなカーテンと鍵がかけられていますが、電話予約すれば今も問題なく飲食ができ、お客さんもそこそこいますよ」

 これが事実だとすれば、聯合ニュースは、現場でしっかりと取材をして確認したのかと疑問になる。まさかとは思うが、カンボジア発の現地メディア報道を鵜呑みにして確認もせずに都合のよい記事を書いて報じたなんてオチはないことを願うが、もし、密かに営業を続けているのであれば、北朝鮮とカンボジアが結託して周りを欺くための猿芝居を演じていることになる。それに聯合ニュースがまんまと利用されたのではないかと、心配すらしてしまう。

 いずれにしても、今回のアセアンを代表する大都市バンコクでの摘発を契機にタイ発で雪崩のように北レス閉鎖ラッシュが周辺国へ波及して北レスは全滅してしまうのか。年内の動向に注目していきたい。

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