環球時報は中国共産党の機関紙

環球時報は中国共産党の機関紙

中国共産党の機関紙・環球時報のウェイボー投稿 出典 ウェイボー

 中国共産党の機関紙・環球時報が、25日SNS微博(ウェイボー)へ投稿した記事へ7000件近いコメントが入り炎上したことは先日お伝えした。

 では、官製メディアである環球時報は、中国人向けにどのように伝えたか元の投稿を意訳してみる。

「日本の天皇をヒトラーと並べ、ウクライナ政府が日本へ謝罪」

 ウクライナ政府の公式ツイッターは24日、4月1日に投稿した古い動画について日本国民に謝罪した。

 1日、ウクライナ政府公式ツイッターはロシアとウクライナの紛争に関するプロパガンダ動画を投稿した。動画では、1945年ファシスト・ナチス軍の敗北に言及し、ヒトラー、ムッソリーニ、裕仁天皇の写真を並べて添えた。

 この映像は、4月24日に日本のツイッターユーザーによって発見され、ツイッタージャパンのトレンド入りして瞬く間に拡散した。

 日本のネットユーザーからは、「昭和天皇がどうしてヒトラーと比較されるのか?ウクライナのやっていることは、紛争当初からウクライナを支援している日本との友好関係を破壊するものだ。写真をすぐに削除し、謝罪してほしい」との声が上がる。

 その直後、ウクライナ政府は、同ツイートの動画内容を更新し、「ウクライナは日本の皆さんを不快にさせる意図はなく、間違いを訂正した」と謝罪のツイートをした。

 更新された動画では、ヒトラーとムッソリーニの写真だけが残されている。

ツイッター禁止国がツイッターを連呼する不思議さ

 特に偏った内容ではないことがわかる。中国共産党の意向、ウクライナ、ロシアのどちらかへ肩入れするような文面も含まれていないと読み取れる。

 投稿は、単に時系列で事実を並べただけのニュース記事という印象だ。

 強いて言えば、ウクライナ当局が、動画を投稿したのは4月1日にもかかわらず、日本人が気づいて問題となったのは24日だったことを遅いと強調しているように思えなくもない。

 29日午前9現在でもコメント数が6900件と26日午後7時の6828件と比べても72件の微増になっていることから、すでに炎上仕掛け人は、「撃ち方やめ」を出したと推測される。
 
 改め不思議に思うのは、投稿ではしっかりとツイッター(推特)という固有名詞を複数回登場させていることだ。

 ツイッター禁止国である中国は、一般通信回線ではまったく使用できないのであるが、「なぜ我が国にでは使えないのか?」という疑問の声が上がることを想定していないのか。それとも、そんな声が上がることはないという中国政府の自信の現れなのかもしれない。

建前と本音の壮大なダブスタ?

 さて、この投稿に対して、先日、お伝えしたような7000件近いコメントが殺到することも不思議に感じないだろうか。

 その理由は、中国国外から閲覧できるウェイボーのような対外的なウェイブメディア(建前)と国内向けのローカルメディア、または教育(本音)がまったく異なっているからと考えられる。

 国家規模の大ダブルスタンダードによって中国国内の思想や歴史観は構築されていると見ることができると言えそうだ。

 ちなみに、ウクライナ出身の国際政治学者グレンコ・アンドリー氏によると、公式とされるウクライナ政府のツイッターアカウントは、ボランティアが運営しているので政府の公式見解ではないと確認したと明かしている。

 環球時報はそれを知ってか知らずか、政府公式と繰り返し伝えている。

 中国人のガス抜きに使えれば何でもありが中国政府の1番の本音なのかもしれない。


高須克弥氏のツイート


佐藤正久参議院議員のツイート


グレンコ・アンドリー氏のツイート

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