韓国GDP10%超のサムスン。半導体事業が新型コロナ前から不振

韓国GDP10%超のサムスン。半導体事業が新型コロナ前から不振

新型コロナウイルス感染拡大前から韓国の半導体は大不振 出典『中央日報

韓国GDP10%超のサムスン。半導体事業が新型コロナ前から不振

 韓国は輸出依存度が高い国として知られており、国内総生産(GDP)において約4割を輸出が占めている。輸出が盛んな韓国の中でも、全体の約2割を占めている重要な輸出品目が半導体だ。そのため、韓国経済は半導体産業が中心的であり、半導体の受給や半導体価格の動向が韓国経済に与える影響は大きい。

 加えて、韓国の半導体製造は「サムスン電子」などの大手企業が大きな割合を占めている。韓国財閥トップであるサムスンに関しては、韓国GDPの10%を超えているため、業績の不振が韓国経済に大きな影響を与えてしまう。

 韓国の半導体企業は業績不振が続いており、2019年7月から9月期のサムスン電子の連結決算は、前年同期比で56パーセント減少するなど厳しい状況だ。また、サムスン電子に次いで、DRAM世界大手の「SKハイニックス」においては、2019年7月から9月期の営業利益が前年同期比よりも93パーセント減少している。

 このように韓国経済の主要産業である半導体産業は不振が続いており、韓国経済にも負の影響を与えている。2019年の話なので当然ながら新型コロナウイルス感染拡大前の話となる。

不振要因は米中貿易摩擦。交渉進展でもピンチに?

 不振の要因の1つが米中貿易摩擦だ。韓国では半導体産業の不振が続き、韓国は大きな影響を受けた。さらに今度は米中貿易交渉が進展することで、韓国の半導体輸出が打撃を受ける可能性が示唆されている。

 米中貿易交渉の第一段階合意で、韓国の輸出改善に対する期待が高まっている。その一方で、中国が米国と交わした「2000億ドル(日本円で約22兆円)相当の米国産の製品を購入する」とした約束が問題だ。

 中国はこの約束を守るために、米国産の半導体の輸入を拡大すれば、韓国の半導体産業への影響は避けられないものとなる。中国が米国の半導体製品を輸入することで、韓国の半導体製品との競争が激しくなるだけでなく、中国が韓国から輸入する半導体製品の量も減少する可能性があるからだ。

韓国GDP4割を占める輸出。輸出先の25%を占める中国

 韓国は輸出依存度が高い国であり、特に中国向けの輸出の割合が一番高い(24.8パーセント・2017年「韓国貿易協会」※香港含めず)。しかし、中国は、米中貿易摩擦の影響や内需停滞などにより景気が減速しており、その影響を受けて韓国の中国向け輸出は減少している。そのような状況の中で、米国産の半導体製品が中国に輸入されれば、韓国の半導体産業が影響を受けることは避けられない。

 韓国の半導体事業は、これまでにここ数年の米中貿易摩擦の影響を受けてきただけでなく、米中貿易摩擦が解消に向けて進展すれば、その影響も受ける可能性がある。

 韓国の半導体産業や半導体製品の輸出に、米中貿易摩擦は大きく関係していると言えるだろう。

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