平壌にはゲームもコーラもない

 ある年の春節(旧正月)休暇。中国の学校の冬休みに相当する春節休暇は1月末から1か月間ほどの休みとなる。その後、中国の新学期となる3月上旬から春学期が始まるのだが、北朝鮮からの同級生は、春節休暇中の帰国を嫌がっていたという。

 C君が理由を尋ねると、「平壌へ戻ってもやることがない。ネットゲームも遊べないし、コーラも飲めない」と言ったそうだ。

 大人だと決して口にできない中学生らしい本音だろうか、それまで北朝鮮の実情にあまり関心がなかったC君は驚いたという。

 北朝鮮からの同級生は、中学卒業前に帰国してからは会っていない。C君は、高校進学後、それでまでほとんど話せなかった朝鮮語がメキメキ上達していき、大学卒業と当時に韓国企業へ就職し、現在は、ソウルで国際金融の仕事に従事している。 

 北朝鮮からの同級生の存在がもしかしたらC君の民族性を刺激し、彼の将来へ多少の影響を与えたのかもしれないと許さんは話す。

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