民主主義国家である韓国の統計は正しいのか

民主主義国家である韓国の統計は正しいのか

韓国大統領官邸(ソウル・青瓦台)

民主主義国家である韓国の統計は正しいのか

 新型コロナウイルスの新規感染者数の平均値が山なりになり始めているとはいえ、非常事態宣言の延長濃厚など、まだまだ厳しい状況が続く日本とは対象的に当初は世界有数の感染者数となるも抑制に成功しているのが韓国とされる。

 5月3日現在、感染者数1万780人、死亡者数250人といつのまにか日本が越えてしまった。

 韓国については色々な考えを持つ人も多いが、韓国の新型コロナウイルス感染対策の優れた点があれば日本は積極的に参考にして導入すればいいと思う。

 発表する統計へ議論の余地もなく、一部の人たちの思惑で簡単に数字が改ざんされるような非民主主義国家の統計であれば、真剣に受け取ることもなく参考程度となるが、韓国は、いくら現在の政権が、北朝鮮や中国などレッドチームへ融和的な左派政権とは言え、国の制度自体は、民主主義の法治国家なので、発表される統計は正しいものであると信じたい。

数字の見せ方で与える印象を変える統計のマジック

 しかし、韓国には露骨な統計マジックを使ってきた事例がある。これはあくまで見せ方、テクニックの類であって、改ざんとまでは言えず、中国のように数字自体を創作しているものではない。

 たとえば、コップに水が半分残っているとしたら、「水がもう半分しかない」と表現するか、「水はまだ半分もある」と水が半分残っているという同じ事実でも表現を少し変えるだけで聞き手、読み手に心理な影響を与える。

 統計のマジックは、商品のコピーライティングや販売するためのマーケティング、外資系企業が重視するプレゼンテーションなどでもしばしば用いられることでも知られる。

 あるプロジェクトへ予算を取るためのプレゼンで、1000人中200人のお客さんが満足していないと表現するよりも、5人のうち1人が不満に感じていると数字を小さくして強調するほうが優先度が高い課題に感じさせる効果が高いとされる。

リーマン・ショック後、OECD諸国で失業率が一番低かった韓国

 韓国の統計のマジックを代表するものに失業率の数字がある。

 最近は、あまり見聞きしなくなってきたようだが、リーマン・ショック後、2013年ごろまで韓国の失業率は「OECD(経済協力開発機構)」諸国でもっとも低く、好調な経済と雇用状況をアピールしていた。

 2011年3.41パーセント、12年3.23パーセント、13年3.10パーセント、14年3.49パーセント、15年3.59パーセント、16年3.68パーセント。

 ちなみに、日本は、2011年4.58パーセント、12年4.33パーセント、13年4.01パーセント、14年3.58パーセント、15年3.38パーセント、16年3.11パーセントとなっている(いずれも「IMF」より)。

 余談だが、アジアでもっとも失業率が低いのがタイ。直近のIMF統計でも日本の半分以下の失業率1.2パーセント(2019年)となっている。このタイのほぼ完全雇用状態の要因は色々と考えられるが、ここでは脱線するので別の機会で紹介させてもらう。

(続く)

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