今回の人事でさらに注目すべきは、金正恩委員長の実妹である金与正氏が党中央委員会第1副部長に任命されたことである。党宣伝扇動部第1副部長であったはずの金与正氏が再び同じ「党第1副部長」のポストに就任したというのはどういうことなのか。第1に、2019年のいずれかの時点で党第1副部長を解任されていたところ、今回、再び党宣伝扇動部の第1副部長に就任した可能性が考えられる。第2に、党宣伝扇動部より上位の党組織指導部など他部署の第1副部長に就任した可能性もある。もし党組織指導部に配置されたのであれば、今後金与正氏の役割はさらに大きくなることになる。

 この正解は北朝鮮メディアの報道を待たなければならないが、米朝交渉や南北対話に携わってきた金与正氏が今後もキーパーソンになるのは間違いない。

 今回の大幅な幹部人事は、議題1の対米方針、国内経済方針に基づいて政策を進めるため、そして、内部の引き締めを図る狙いがあったとみられる。

 北朝鮮が今年どのような外交を展開し、国内経済の改革を行うのか注目したい。
 

八島 有佑

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