北朝鮮政府関係者が世界的なホテルの等級ルールを尋ねる

北朝鮮政府関係者が世界的なホテルの等級ルールを尋ねる

改装されて客室や内装がきれいになった平壌の西山ホテル(1級)のエントランス

 観光業へ本腰を入れ始めている北朝鮮では外国人が宿泊できるホテルが存在する。しかし、観光業が盛んではないため首都平壌でも外国人が宿泊できるホテルは数えるほどしかない。

 その代表格は特級ホテルと位置づけられる、「高麗ホテル」、「羊角島ホテル」、そして1級ホテルとされるのが、「西山ホテル」、「青年ホテル」、さらに1級扱いながら高麗ホテルより宿泊費が高い「普通ホテル」などがある。ここへ特級以上の位置づけをすると予想される「柳京ホテル」が加わることとなる。柳京ホテルは、低層階のみの部分開業となる。

 先月、中国の瀋陽に駐在する北朝鮮政府の観光担当の責任者が、瀋陽でホテル業などを営む朝鮮族起業家と面会した際に「中国にある世界的なホテルの5つ星や4つ星などの等級はどうやって決められるのか?我が国も世界的な基準を参考にしてランク付けをしたい」と尋ねられたそうだ。

中国にも独自のホテル等級ルールが存在

 中国独資のホテルの等級は、客室の広さ、バスタブの有無、プールのサイズ、エントランスのシャンデリアの大きさ、会議室の数や広さなど中国独自の基準で認定される。認定された星は、万里の長城がデザインされた中国政府認定プレートをホテルのフロントなどに掲げれれている。

 世界的に展開する5スターホテルと呼ばれるグループは、「ホテル・ニッコー」や「ヒルトンホテル」、「シャングリ・ラホテル」、「ケンピンスキーホテル」、「ニューワールドホテル」、「マリオットホテル」、「シェラトンホテル」などがよく知られている。

グローバル5スターホテルの基準は米仏が中心

 では、世界的な5スターホテルグループの等級はどうやって決まっているのだろうか。
 
 「実は世界的な統一基準は存在ません。各国の協会で決められた基準に基づいて星を獲得しています。たとえば、アメリカのヒルトンだったら世界中で展開するヒルトングループがすべてアメリカの協会基準の5つ星ホテルとなるわけです。ランク付けの中心的な存在はアメリカやフランス基準で各国5つ星ホテルは、それらの基準を元にランク付けをして星をつけています。そのため事実上、アメリカやフランスの基準がグローバル基準となっています。世界中で展開する5つ星ホテルは、客室や設備面によりもウェルカムドリンクや客室で上質な食事ができるなどハードではなく、ソフト面でのサービスで互いに競い合っています」(米系5スターグループのスタッフとしてジャカルタやバンコク、大連などで勤務経験がある日本人男性)

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