中国人訪朝者V字回復するも北側キャパシティに限度が

中国人訪朝者V字回復するも北側キャパシティに限度が

 中国丹東の中国人向け北朝鮮旅行を手配している旅行会社によると、昨年の春以降、落ち込んでいた中国人訪朝者が嘘のようにV字回復し、今年は最高規模で中国人が北朝鮮を訪れているという。

 一方、北朝鮮側は、受け入れキャパシティの限界に達しつつあり、国連制裁の影響で新規ホテル建設も進まず、高麗航空や国際列車の増便も厳しい状況にある。

 そのため、北朝鮮側で中国人旅行者を担当する各旅行会社は2019年4月15日付で、丹東を始め中国にある全対象旅行会社へ1通の通知を出している。

 内容は2つあり、1つは丹東を出国し、新義州観光をしてから平壌へ向かう団体客向けで新義州青年駅から平壌駅までの国内列車の運行時間を変更し、新義州発を午前から午後3時へとシフトさせている。平壌着は夜9時近くとなる。

中国語ガイド不足で中国人団体へ規制

 もう1つの通知が重要で、平壌を訪れる中国人の最短日程をこれまでの2泊3日から3泊4日以上へと変更するというものだ。日本人など中国人以外の外国人は、引き続き最短2泊3日の日程で平壌へ滞在し旅をすることができる。

 通知によると開始は4月24日からで、1日増えた日程は平壌以外の開城や妙香山を観光してほしいと添えられている。

 なぜ、北朝鮮観光についてはどの国よりも優遇されて、また安く訪れることができる中国人に対して事実上の制限が始まったのだろうか。現時点では、中国政府も中国人の訪朝を水面下で推奨し、後押ししているのにもかかわらず…だ。

 「送られてきた通知には明確な理由はないのですが、中国人旅行客が増えすぎて(北)朝鮮側の中国語ガイドが不足してしまっているためガイド不足をカバーするために最低4日間の滞在へと延ばしたのでしょう」(丹東の旅行会社関係者)

 中国人であっても1団体について北朝鮮人ガイドは最低2人つくことになるので、2泊3日だと回しきれなくなっているようだ。それほど中国人訪朝者が増えているということなのか。

中国人は団体名簿だけで北朝鮮へ行ける

 また、中国人は、日本人のように単独での訪朝は基本認められておらず団体旅行のみとなる。そのため、よく外国人訪朝者がSNS等へ載せている青い観光査証(ビザ)は中国人には発行されず、団体名簿のみで北朝鮮へ簡単に入国することができる。

 中国人訪朝者激増でガイド不足が深刻なため1団体あたりの最低人数を増やしてさらなる効率アップも図っているようだ。
 
 ある中国人(漢民族)は、「日本人は1人で平壌まで行けて羨ましい。私も顔写真付きの観光ビザを手にして1人旅をしたい」とこぼす。

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