感染者が少ないロシアとの空路定期便も停止した北朝鮮

 中国武漢発の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、北朝鮮は、まだ新型肺炎感染者が報じられていなかったロシアのウラジオストクと平壌を結ぶ高麗航空定期便(毎週火、金曜日運行)を1月31日をもって運行を停止した。
 
 それと前後して中国と国境を接するモンゴル、カザフスタンも中国人の入国を全面停止し、ロシアも2月2日から中国人向けのビザ発給を停止し、事実上の入国停止とした。

 観光シーズンの夏季であれば、北朝鮮は、マカオやクアラルンプール(マレーシア)、バンコク(タイ)などからのチャーター便を飛ばすこともあるが、今は冬季であることもあり、北朝鮮との空路は中国、ロシアの2か国のみのため、これで北朝鮮と海外を結ぶ空路は完全に閉じられたことになる。

 陸路で12か国と国境を接する中国は、すでに多くの国との扉が閉じられたことになり、さらに、国交を接していない国でもアメリカやシンガポール、オーストラリアのように過去14日の間に中国に滞在した人間の入国を拒否するようなの国も出始めている。

すべての中国人が日本入国禁止?ANAの告知文がSNSで拡散

すべての中国人が日本入国禁止?ANAの告知文がSNSで拡散

新型コロナウイルスによる不安で拡散するANAの告知文画像

すべての中国人が日本入国禁止?ANAの告知文がSNSで拡散

 中国国内では、国外への扉が閉ざされつつあることへの危機感や焦りなのか、デマやフェイク情報がSNSで飛び交い始めている。

 現在、「全日本空輸(ANA)」の名前での告知画像がSNSでバズっている。内容は、14日以内に中国に渡航歴がある人は入国ができないと日本語、英語、中国語で書かれたものだ。

 ANAが出しているものなので、多くの中国人はこの内容が日本行きの話で、日本政府がすべての中国人の入国を禁止したと思い込み拡散されたようだ。しかし、実はこれ、アメリカ便を利用する搭乗者向けの告知文なのだ。

 誤解して拡散させたのか、意図的に流されたのかなどは不明だが、中国から出国できなくなるという危機感が中国人の間で広がっているようだ。

ここが武漢肺炎発祥の市場?信じ込まれるフェイク動画

 もう1つ、中国のSNS「WeChat」などで爆発的にシェアされている動画ある。元のタイトルは、「これが武漢動物市場だ」という、4分半ほどの動画だ。


中国のSNSで拡散する武漢華南海鮮市場?(※閲覧注意!犬猫好きはご遠慮動画)

 グロテスクな映像を含むので苦手な人は遠慮してもらいたいが、1分13秒あたりにコウモリと思われる動物の映像が映り込むことからこれが今回の武漢肺炎の発祥地と指摘された「武漢華南海鮮市場」だと思い込んだようだ。コウモリ以外にも大蛇、モグラのような動物、ネズミ、さらには犬や猫も売買されている映像だ。

 しかし、この動画、一見すると分かるのは、映っている人たちが明らかに中国人ではない。断定はできないが、インドとかパキンスタンとかそのあたりのようにも思えるのだ。

 何語で会話されているのか聞き取れないものの中国語(北京語・普通話)ではないことは確かだ。また、一瞬映り込む壁紙には漢字ではない文字が書かれているくらいは分かる。

 パニックと不安心理からこの動画を武漢だと信じ込んで、「武漢人は野蛮だ」、「だからこんな病気が発生したんだ」という論調で拡散されているようだ。

 混乱しているときには、噂やデマなどのフェイク情報を信じ込む集団心理が働ことが知られている。こんなときだからこそ冷静になってほしいと願う。

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