文在寅政権の現在の状況。失業率増加と経済成長率が鈍化

文在寅政権の現在の状況。失業率増加と経済成長率が鈍化

韓国の文在寅大統領 出典「https://www.yna.co.kr/

文在寅政権の現在の状況。失業率増加と経済成長率が鈍化

 最低賃金の引き上げによる国内消費の活性化、労働時間の短縮を目指す週52時間勤務制などの政策は、文在寅政権の狙い通りの結果を出しているとは言い難い状況だ。

 韓国では最低賃金の引き上げにより、失業率が増加したり、経済的に余裕のない企業が、人件費の負担に耐えかねて雇用者を減らしている。

 加えて、週52時間勤務制では、大企業では減少した収入の補填などが期待できるものの資金力が乏しい企業は、時間短縮が収入の低下に直結してしまう。そのため、大企業と中小企業などの賃金格差は今後ますます広がることが懸念されている。

 こうした経済政策の結果がかんばしくないこともあり、韓国の2019年の経済成長率は2パーセントとなっており、2008年から09年の金融危機以降で最低の数値だ。

 このような結果から文在寅政権の経済政策は、国内外から厳しい評価を受けている。

総選挙で圧勝し国民からお墨付きをもらったが

 2020年4月15日の総選挙では、文在寅政権の経済政策ではなく、世界中に蔓延する新型コロナウイルス対策への評価が焦点となった。結果、与党「共に民主党」勢力が過半数を超える180議席を獲得する歴史的な勝利となり韓国国民は文在寅政権の3年間の政権運営に一定の評価を与えたことになる。

 新型コロナウイルスによって世界同時不況の色を日々強めており、国内総生産(GDP)を輸出の7割を依存する韓国経済にも大きな影響をおよぼすと予想され、韓国経済の先行きも文在寅政権の運営も決して安泰ではないだろう。

参考サイト
時短のはずが…働き方改革、韓国の夢と現実(『読売新聞』)
3つの視点から展望する韓国経済の今後─経済政策、中国経済、朝鮮半島情勢─

千歳 悠
4年ほど活動しているフリーライター。金融、IT、国際情勢など日々情報を追いかけている。趣味は読書と動画視聴。

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