5月の入国者数はたったひとりだった

5月の入国者数はたったひとりだった

コロナ禍に揺れる直前のバンコク(2020年2月上旬撮影)

 タイは新型コロナウイルスの国内新規感染者がゼロ人を続けてきたことで国内の様々な規制が緩和されつつある。いまだ国外からの入国に関しては厳しいが、それでも労働許可証の保持やタイ人配偶者などがいる人は条件付きで入国できるようになっている。

 タイ・イミグレーションによる統計では、2020年6月における主要な国からの入国者数が下記のようになっている。例年、国籍別タイ入国者数ランキングで上位に入る国々だ。

中国:3,343人
マレーシア:1,2951人
ラオス:253人
韓国:766人
日本:702人

 思ったよりも入国者数が多いと感じるだろう。実はこの数字は3月26日の非常事態宣言発出から行われている国境閉鎖やタイへの航空機飛来禁止の対象外となる船員や貨物機の乗組員などが含まれている。一時的な入国者数もカウントされているのだ。

 この船員などの人数を差し引くと、商用、公務で入国した人の数は下記になる。

中国:10人
マレーシア:235人
ラオス:114人
韓国:45人
日本:94人

 近年、中国人は月間100万人超の入国者があり、今年1月、まだコロナが広まる前は105万4891人もがタイを訪れている。日本人は同月で16万人規模、韓国人は21万人ほどが入国した。韓国は日本よりもタイの短期滞在期間が優遇されていることもあって、近年の入国者数は日本人よりも韓国人が多い。

 しかし、観光での入国が不可能になり、今年5月の入国者数は船員などを抜くと、日本人は50人いたものの、中国人と韓国人はたったひとりしか入国していない。

コロナ禍でも韓国人を優遇するベトナム

コロナ禍でも韓国人を優遇するベトナム

首都ハノイ郊外にあるノイバイ国際空港

 タイ政府は先月、中東の外交官などを例外的に入国させ、しかもコロナ陽性だったことから猛批判を受けた。しかし、基本的にはそれ以外の入国者に対しては強制隔離などの厳しい措置を取っている。

 一方、ベトナム政府もタイよりも早い段階で国外からの入国を規制し、かつ入国後も強制隔離を実施するという厳しい対応をしていた。これに効果があったのか、タイよりも早くに新型コロナウイルスの押さえ込みに成功したとされる。

 しかし、実際にはベトナム政府は例外適用も多かった。特に韓国人に対してだ。ベトナムでは韓国の「サムスン電子」が大きな工場を展開している。北部の工場だけで、サムスンは世界に送っているスマートフォンの5割を生産している。また、同社はベトナム国内で有機ELパネルの生産ラインの増強を行っている最中だった。

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