ロシアが北朝鮮とを結ぶ道路橋建設を計画

ロシアが北朝鮮とを結ぶ道路橋建設を計画

ウラジオストク・中央広場 出典 Uwe Brodrecht [Public domain], via Wikimedia Commons

 中国メディアは、6月11日のロシアの通信社スプートニク(ロシア・トゥデイ傘下)が、ロシア主導で建設を計画している北朝鮮とを結ぶ新橋について言及したと伝えている。

 記事によると、ロシア沿海地方の最高責任者であるオレグ・コジェミャコサハリン州知事が記者団に対し、新型コロナウイルスにより中断している豆満江道路橋の建設について、新型コロナの感染状況が落ち着いたら北朝鮮との協議を再開させて建設を進めるとの考えを明らかにした。

 コジェミャコ州知事は、「ロ朝を結ぶ豆満江道路橋建設は、2009年から北朝鮮と協議を重ねてきた。コロナ禍の現在、北朝鮮との接触ができず、協議は中断しているが、新橋建設協議は、新型コロナが一段落したら再開する。豆満江道路橋はロ朝の物流の大動脈であり拠点となる」と語った。

2019年4月のウラジオストクでの合意に基づく

 ロシア沿海地方は、豆満江を国境として北朝鮮と国境を接するロシア唯一の地域となる。現在、経済特区である北朝鮮の羅先特別市とロシア・ハサンを結ぶ鉄道橋がロ朝を結ぶ唯一の陸路となっている。

 ハサン駅から羅津港までは1.52メートルのロシア軌間の線路が敷かれており、ロシアの車両のまま直接乗り入れることができる。ロシアは、さらなる輸送力増強のためコジェミャコ州知事が2019年4月、豆満江道路橋の建設へ向けた調査を行うと発表。この発表は、2019年4月にウラジオストクを訪問した金正恩(キム・ジョンウン)委員長(当時)と合意したロ朝協力プロジェクトの1つに基づくものだ

 豆満江道路橋については、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報が2018年3月から継続的に報じてきた。それによると、ロシア極東開発省は、北朝鮮と新橋建設へ向けの協議を始めたことや、5月には、同省から建設人材と資材をロシア側から提供すると発表したなどを伝えている。

外交官トロッコ脱出で注目を集めたロ朝唯一の鉄橋

 また、ロシア極東開発省は、「北朝鮮は中国と23の道路橋で国境が結ばれているが、ロシアは1つもない。現在、ロシア極東から北朝鮮へ物資をトラックで運搬するためには、中国を経由せねばならず、時間とコスト増となっている。そのため、ロシアは豆満江に道路専用橋の建設を積極的に検討しなければならない」とも発表していた。

 北朝鮮とロシアを結ぶ唯一の鉄橋は、1959年に竣工した400メートルほどの単線の鉄道専用橋でロ朝友情橋と呼ばれる。今年2月に平壌のロシア外交官が手押しトロッコで脱出したことで注目された橋だ。

参考
グーグルマップ上にある友情橋や単線線路がよくわかる写真

 ちなみに、このロ朝友情橋は、意図的に低く建設されていると言われる。その理由は、中国側の大型船を日本海へ出さないための障壁代わりにしているからとされ、中国側は、以前からかさ上げ工事を求めている経緯がある。まさに、ここは3か国の思惑と国益がバチバチ衝突している国境エリアだったりもする。


少し茂みで隠れているがロシア側から撮影されたロ朝友情橋と国境河川の豆満江

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