しかし、現実的に頼る相手が中国しかいない状況では、あからさまな敵対行動はとれない。そう考えると、厳重なる国境警備は、新型コロナウイルスの流入だけではなく、長年の中国への不信感、侵略に対する警戒というのも多分にあるようだ。

 また、7月21日の朝鮮日報日本語版によれば、中国は北朝鮮との国境地帯に監視装置を増設し、密入国や密輸に目を光らせているという。中国側もまた北朝鮮に不信を抱き警戒を高めている。まだ理由はわからないのだが、強固な血の同盟が綻びつつある。
 

青山 誠(あおやま まこと)
日本や近隣アジアの近代・現代史が得意分野。著書に『浪花千栄子』(角川文庫)、『太平洋戦争の収支決算報告』(彩図社)、『江戸三〇〇藩城下町をゆく』(双葉社新書)、近著『日韓併合の収支決算報告~〝投資と回収〟から見た「植民地・朝鮮」~』(彩図社、2021年)。

記事に関連のあるキーワード

おすすめの記事

こんな記事も読まれています

コメント・感想

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA