相手国のコロナ対策との相関関係も

 同時にこれらの入国者数は、相手国のコロナウイルスの施策や政情なども強く関係しているとみられる。たとえば、タイ国内で肉体労働や家政婦、飲食店店員などで重宝されているミャンマー人、カンボジア人、ラオス人の入国も激減中だ。ミャンマーはクーデターで混乱中であるし、カンボジアとラオスは、日本ではあまり話題にならないが、コロナ対策がわりと強硬で、出入国もままならない。タイ国内の彼らに向けた仕事が激減しているだけでなく、タイには入れてもいつ故郷に戻れるかわからない不安もタイ入国者数を減らしている要因の1つとみられる。

 観光収入も大きいタイは、バンコクでさえ外国人向けの飲食店やホテル、観光スポットは大打撃を受け、外国人経営の場合は、撤退しているところも少なくない。

 11月に実質的受け入れ再開をするタイだが、観光客が行ける場所がまだ少ないこと、タイ政府の施策は急に変更されること、そもそもタイ国内のタイ人や在住外国人が受け入れ再開による感染拡大を不安視していることなど、課題は山積みである。

高田 胤臣(たかだ たねおみ)
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)など、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)

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