大連と庄河200km離れた別の経済圏

大連と庄河200km離れた別の経済圏

新規陽性者が確認された庄河市と大連市中心部は200kmほど離れている

 中国遼寧省大連市は、新型コロナウイルスの新規陽性者が21例確認されたと5日までに発表した。
 
 大連で陽性者が確認されたのは、7月末以来3か月ぶりとなる。大連市政府によると、確定症例者10人、無症状感染者11人となる。中国の確定症例者とは、PCR検査で陽性かつ、何かしらの症状がある状態と定義している。無症状感染者は、濃厚接触者を検査したら陽性反応を示したということだ。

 大連市として発表されているが、陽性者は大連市を構成する1つの市である庄河市で、日本人が多く住む大連中心部からは200キロ・メートル近く離れた、まったく別の経済圏の都市だったりする。
 
 東京駅から200キロ・メートルだと静岡の藤枝駅くらいなので、なんとなくイメージできると思う。ちなみに大連市の面積は、愛知県の2.5倍強ある。

5日からの北朝鮮絵画販売展も再延期

 しかし、「ゼロコロナ」方針を取り続ける中国では、庄河の都市封鎖だけでなく、200キロ・メートルも離れた大連市にも行動規制をかけイベントなどを中止、延長させている。

 大連が発表する21人が正しい数字だとしてしても、大激減した昨日の東京の25人よりも少ない陽性者数となる。

 昨日、この件について確認した大連市内の飲食店経営者は、また営業ができなくなると頭を抱えていた。国や市からの休業補償や給付金などは、もちろん支給されない。

 こんなゼロコロナをいつまで…が本音だろうが、連絡を取ったのがWeChat(ウィーチャット・微信)なので、本心が語れるわけなく、「仕方ないね…」の一言にすべてが凝縮されているように感じた。

 大連で3か月ぶりの陽性者発生は、先月末から開催を予定していたが、5日に延期されていた北朝鮮絵画の展示販売会もさらに延期させられることに。

 販売会関係者によると、展示販売する絵画は、すでに設置完了しているが、最初に新規陽性者が確認された4日時点で、即延期となったそうだ。開催時期は未定となっている。

世界で最も厳しい鎖国政策が日本?

 中国政府の徹底した新型コロナ対策、いわゆるゼロコロナは、昨年春先、日本の一部からも称賛する声が上がっていた。しかし、世界的なパンデミックから2年近く経った現在、中国国内からは疑問の声も上がっているようだ。

 今週、日本のラジオ番組に出演したドイツ在住日本人医師は、ドイツや英国を例に上げ、日本の入国規制を「世界のどこよりも厳しく遅れた鎖国政策」と批判していたが、中国の現状をご存知なのであろうか。

 現状、世界で最も厳しい感染対策を実施する国は、不明瞭な部分が多い北朝鮮を除けば、根拠不明な4週間の強制隔離と、いまだにゼロコロナ政策によって私権を大幅に制限し、経済を押し殺す中国なのではないだろうか。

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