「安倍晋三暗殺の背後に邪教の影」中国反邪教協会

「安倍晋三暗殺の背後に邪教の影」中国反邪教協会

中国反邪教協会の更新を紹介する環球時報のウェイボー投稿

 中国反邪教協会が、「安倍晋三暗殺の背後に邪教の影」という記事を更新した。

 その上で、「中国は統一教会を邪教と認定済みである」と改めて注意喚起をしたと中国共産党機関紙の環球時報や共産主義青年団中央委員会などがSNS微博(ウェイボー)へ投稿している。いわば、中国政府が明確な意思を示したと言える。

 2000年に設立された中国反邪教協会は、建前上は民間団体となっているが、実質的には、中国共産党と一体化しているので関連団体と認識されている組織だ。

中国はサタン

 環球時報が詳しく伝えている。

 統一教会は、1990年代後半に投資や協賛、旅行、視察を名目に中国での足場を固めるために頻繁に潜入してきた。結果、統一教会は、中国で根を張り、影響力を拡大させた。たとえば、教団の傘下には、国際教育財団がある。この財団は、文化交流や教育協力の大義名分で中国の一部都市へ浸透した。

 世界平和統一家庭連合は、北京、天津、広州、瀋陽、西安などの大都市で非合法な布教活動を行い、大学や高校も布教活動の場に利用し、学生や生徒など若い信者を獲得してきた。

 統一教会は、反共(反共産主義)を教義としており、その教義によると、中国は「サタン」とされている。

 1997年、統一教会は中国政府により邪教に認定された。

 新型コロナウイルスの世界的な流行が発生した2020年、統一教会傘下のメディアである米ワシントン・タイムズは、新型コロナウイルスは武漢のウイルス研究所から漏洩したものだというデマを法輪功のカルトメディアと呼応して大宣伝した。

 中国の国際的なイメージダウンを狙ったものであることは言うまでもない。

法輪功の2年前に邪教認定されていた

法輪功の2年前に邪教認定されていた

コンビニエンスストアの数のより多い教会がある韓国

 先日の記事で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が中国で邪教認定されたのは2014年とお伝えしたが、正しくは1997年のようだ(2014年は、新規認定されたカルト団体と認定済みの団体の継続を発表したもの)。

 法輪功が邪教認定されたのは、1999年なので、統一教会はその2年前に中国で邪教認定されたことになる。

 今回の投稿には、「高校生を入信させるって怖い」「北京の大学の食堂で韓国人学生が中国人に説法をしているのを見たことがある」「韓国はカルト王国」「まだ韓国邪教の地下教会が多く存在する」「これが邪教の現実」「邪教は信じてはいけない」「米韓合同宗教」「反中組織」「統一教会の背後には米国が」「邪教には警戒しないといけない」「97年に邪教認定!」などのコメントが確認できる。

 禁教の邪教なので、当然ながら肯定することはもちろん、議論することすら許されず、批判一辺倒となる。
 
 中国政府は、改めて旧統一教会は邪教であることを強調するとともに旧統一教会から韓国や米国批判へ展開させたいという思惑も感じさせる。

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