9割以上の北朝鮮人労働者は郊外の工場で働く

9割以上の北朝鮮人労働者は郊外の工場で働く

北朝鮮レストラン名物のステージショー

 中国と北朝鮮は、部分的な貿易を再開させている。しかし、2020年2月以降、人的な往来は停止したままだ。

 中国へ派遣されている北朝鮮人労働者たちは、新型コロナウイルスによる国境封鎖で帰国できないことを理由に、中国がビザを延長して滞在させ続けている。

 当然ながら、世界で最も訪朝者が多い中国人も北朝鮮へ行けない。

 そのことが北朝鮮の神秘性をより高めたのか、北朝鮮人、北朝鮮の文化や習慣などについて発信する中国人のSNSや記事へ関心が集まっているようだ。

 今回は8月に中国のSNSへ公開された記事をご紹介したい。

 北朝鮮人労働者のうち、中国人と接する機会がある北朝鮮レストランなど“表の仕事”は、全体の1割も満たない。
 
 9割以上の北朝鮮人労働者は、目立たない郊外などの工場で働いているのが実態なので、やや事実誤認と思しき部分も含まれているが、原文の文意を崩さないように意訳させてもらった。

仕事で海外へ行ける北朝鮮人はごく少数

 北朝鮮と言えば、皆さんご存知だと思うが、中国と国境を接しており、新義州と丹東は鴨緑江を隔てて向かい合っている。

 北朝鮮は観光開発が進み、北朝鮮を訪れる人も年々増え、旅行したり、北朝鮮の習慣を体験したりしている。

 今の中国の若者たちは、北朝鮮についてあまり知らない。しかし、今回は北朝鮮への旅行の話ではなく、中国で働く北朝鮮人の体験を紹介したいと思う。

 中国経済の急速な発展により、私の国は、ますます自信を持つようになった。毎年、多くの外国人が富とチャンスを求めて中国へ働きにやってくる。

 しかし、中国経済と比較して北朝鮮経済は、まだまだ発展状態で、海外へ行く北朝鮮人はほとんどいない。

 北朝鮮では、仕事をするために外国へ行くことができるのは、選ばれたごく少数の人々となる。

 中国の国境都市には、多くの北朝鮮人が滞在している。これらの北朝鮮人の多くが若くて美しい女性だ。

 彼女らのほとんどは、北朝鮮の大学を卒業しており、中にはまだ在学中の女性もいる。彼女たちの多くは、レストランのウェイターとして働くために中国へやってきている。

海外勤務経験は帰国後のアドバンテージになる

 私が思うに、レストランのウェイターの仕事は激務でしかも給料も安い。北朝鮮の女性たちの月給は、1000元(約2万円)にも満たない。

 仕事は非常に大変だ。お客にお茶を入れたり、料理を配膳したり、ステージショーを行ったりしなければならないからだ。

 また、レストラン閉店後には、彼女たちは店内清掃をしなければならない。さらに、彼女たちは毎日時間を割いて中国語を学んだりと懸命に働いている。

 給料は安く、仕事も激務。だけど、北朝鮮の女性たちは心の中では、海外へ行けることを誇りに思っている。給料はわずか数百元だが、彼女たちの目には高収入に映っている。

 中国へ働きに来た北朝鮮の女性たちは、一般的に中国で3年間働き、3年後に北朝鮮へ帰国して別の仕事へ配置される。

 北朝鮮では、海外で働く人が少ないので、海外勤務の経験は、帰国後の仕事での大きなアドバンテージとなる。

海外旅行できる中国人女性がうらやましい

 北朝鮮の女性の中には、長く中国に滞在することで中国を深く理解している人もいる。長く住んでいると、当然ながら彼女たちの考えにも変化があるのだろう。

 たとえば、私がある北朝鮮レストランで夕食をとっている時、北朝鮮人女性スタッフは、こんなことを言っていた。

 「中国人女性の生活がうらやましいです」

 リップサービスかもしれないが、中国人女性は社会的な地位が高く、男性から尊敬されている。

 あと、彼女が最もうらやましいと感じているのは、中国人女性は国内だけではなく、その気になれば海外へも旅行ができるという点だった。

 北朝鮮の女性たちが、旅行する機会はめったになく、ましてや海外旅行なんてもってのほか。

 こんな彼女の発言をどう思うだろうか。

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