中朝国境の丹東では新型コロナウイルス感染者11人

中朝国境の丹東では新型コロナウイルス感染者11人

習近平主席の言葉がトップ表示される遼寧省衛生健康委員会のサイト

中朝国境の丹東では新型コロナウイルス感染者11人

 1月20日に昨年12月21日の国連制裁の最終デッドラインで全店営業停止したはずの中朝国境の丹東の北朝鮮レストランが密かに“闇営業”していることをKWTでお伝えした。

 1月21日に同じ遼寧省の大連で新型コロナウイルス感染者1号が確認された翌22日に北朝鮮は外国人観光客の入国を全面停止している。22日午前発表、即日実施という北朝鮮だからこそできると違う意味でも話題になった。

 3月10日時点で、丹東市政府の官製情報である遼寧省衛生健康委員会によると、丹東は新型コロナウイルス感染者11人、4人は大連の病院へ移送されて治療中、7人は退院済みとなっている。

感染者情報はプライバシー配慮なく広く公開

 2月中旬以降、遼寧省全体で新規感染者が発生していないと感染抑え込みに成功しつつあると誇らしげに発信していたが、3日、丹東は3人の感染者が発生したと発表。恐ろしいことに3人の個人情報が大々的に紙面で公開されていることだ。

 たとえば、「史某,女,52岁,丹东人,退休返聘职工。2月22日14时因发热到市中心…」と、日本語だと田中某といった感じで名字を公開し、年齢、出身、退職後に再雇用されて働く人とさすがに勤務先は特定できない程度の職業、その後に、かなり具体的な行動歴や濃厚接触者が全公開されている。

 日本だとプライバシーの侵害と指摘されそうだが、中国なので国家の利益、公共の福祉が最優先で個人の人権は軽視されるためこのような紙面となるのだ。

バス乗車やスーパー入店はマスク必須。ホテルも閉鎖中

 丹東在住者によると、新しい感染者が発生すると当局の予防対策が厳しくなるため生活がさらに不便になる。

 現在、丹東では、高速鉄道や長距離バスは運行停止されているものの市内を走る公共バスはマスク必須で体温測定が義務付けられているが動いている。タクシーは、“全中国人万能監視チャットアプリ”「WeChat」を使って実名登録しないと利用できない。

 生活に欠かせないスーパーマーケットは営業しているが、ここもバス同様にマスクがないと入店できない。原則、住民は在宅待機を求められ外出しないように監視されている。

 ホテルはなぜかオンライン予約は受け付けているが、そもそも現在、日本から大連や瀋陽へ到着して入国すると14日間の経過観察として指定施設へ移送されるので事実上宿泊はできない。中国人でも宿泊できないという。

店内飲食禁止。北レスの北朝鮮人スタッフが闇配達?

店内飲食禁止。北レスの北朝鮮人スタッフが闇配達?

丹東の屋台営業は一部再開された

 飲食店は、不特定多数の人が集まる店内飲食が禁止されて、持ち帰るか、配達販売のみ許可されている。

 そのため、こっそり予約制で闇営業している北朝鮮レストランもさすがに店内飲食は厳しいとみられる。未確認だが配達対応しているのだろうか。北朝鮮人スタッフが料理をデリバリー…、していたら興味深い。

 丹東の飲食店経営者に対しては、表面的に自粛要請という表現が使われているが、もし店内で飲食させているのが見つかると、経営者だけでなく客も公安に拘束される恐れがあり、強制力がある事実上、禁止状態となっている。なお、制限状況は、丹東と瀋陽など都市ごとで多少異なる。

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