意外な人気を誇る韓国製布団

意外な人気を誇る韓国製布団

家電量販電で購入した韓国製のスマホケース

意外な人気を誇る韓国製布団

 新型コロナウイルスの世界的な蔓延で一時期のように飽きることなく韓国ニュースを報じていたのが嘘のようにあまり日韓問題が話題にならなくなった。

 昨年夏から始まった韓国での日本製品不買運動は現在も元気に継続(少なくも2月までの統計上では)しているようだ。

 日本で生活する人間視点で身の回りにどのような韓国製品、韓国からの輸入品があるのだろうか。韓国製品の輸入販売する企業のバイヤーへ聞いてみた。

 「私の周りの同業のバイヤーさんで多いのは、まずのりを中心とした食品を扱う業者が多いです。あとはアパレル、ノンブランドの女性向けの洋服が安くて良質のため利益が稼げます。意外かもしれませんが、韓国製の布団は人気商品だったりします」(韓国担当者)

マスクも含め生活雑貨の多くは中国製。機器類はネクストチャイナ進行中?

 私たちが日常的に使うもので見てみると、スマートフォンのケース、乾電池、ハンガー、ペン立て、今回の新型コロナウイルス騒動で買えなくなったマスク、プラスティック製の容器など多くの生活雑貨が中国製であることに改めて気づく。

 ここ10年、チャイナリスクが問題となり、ネクストチャイナとして生産地分散が進み製品によっては、ベトナムやマレーシア、フィリピンなども増えている。

 ざっと身の回りのものを見ると、「ニコン」の一眼レフカメラはタイ製、「キヤノン」のコンパクトデジタルカメラは日本製、「ユニクロ」の衣類はバングラデシュ製、「東芝メモリ」のUSBメモリはフィリピン製、「パナソニック」の固定電話機はマレーシア製、「エレコム」のUSBのハブは台湾製、「デル」の日本向けのノートパソコンは中国製、「NEC」のノートパソコンはアッセンブリーインジャパン=米沢工場で組み立てと表記されている。

 手元にある商品で韓国製と確認できたのは、まだ使っていないスマホケースだけだった。

完成品よりも半導体や液晶パネルなど韓国製の部品輸入が多い日本

完成品よりも半導体や液晶パネルなど韓国製の部品輸入が多い日本

辛ラーメンはカップ、袋麺ともに韓国からの輸入品だった

 ロックダウン騒動で一時品薄になったカップ麺などインスタントラーメンの棚を眺めると、品薄のときでも堂々と陳列されていた辛ラーメンは韓国からの輸入品。辛ラーメン好きは、もし韓国からの輸入が止まると困るかもしれない。

 と表面的に確認できる韓国製品は日本ではそれほど見かけないが、日本が韓国から輸入しているのは、石油製品や鉄鋼板、半導体、自動車部品などとなるので、スマホや自動車に部品として組み込まれていることが多い。

 「サムスン」や「LG」のスマホは製品としても存在するが、パソコンの液晶パネルやメモリ(DRAM)、ストレージ(HDDやSSD)などサムスンやLGがベンダー供給していることも多い。

韓国製品をあまり目にしない日本はガラパゴス?海外でギャップが体験できる

韓国製品をあまり目にしない日本はガラパゴス?海外でギャップが体験できる

ドイツ・ミュンヘンの携帯電話ショップ。店頭にギャラクシーのポスターが

 日本製と表示されているパソコンでも部品として韓国製を使っている製品は少なくない。スマホや自動車などでも見えないところで韓国製の部品が組み込まれている。気になる人はぜひ調べてみると面白いかもしれない。

 日本では韓国製品と言えば、食品や飲料、コスメなどが代表格として挙がるが、これは、周辺国だと日本だけのガラパゴス現象なのかもしれない。東南アジアの街を歩けば「ヒュンダイ」の自動車はよく走っているし、エアコンがLGだったり、大型テレビはサムスンだったり、ヨーロッパでもサムスンのスマホはメジャー端末として普通に目にする。

 海外の街で日本とのギャップを感じてみるのも非日常的な体験ができるのではないだろうか。

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