中国が周辺国へ入国制限を相互緩和させる働きかけ

中国が周辺国へ入国制限を相互緩和させる働きかけ

韓国・仁川国際空港から中国の多くの都市へ直行便が飛んでいる

 中国武漢から始まり全世界で感染者数が420万人を超え、29万人の死者を出している新型コロナウイルス(COVID-19)は緩やかな減少傾向を見せ始めているが、いまだ多くの感染者(患者)を生み続けている。

 そんな世界の状況の中でいち早くロックダウンを解除し、マスクを外すパフォーマンス映像を流したのが最初に蔓延した中国。中国各都市では、ほぼ日常生活を取り戻し、中国政府は各国へ新型コロナ対策支援をするなど、新型コロナウイルス勝利国として世界のロールモデル気取りの振る舞いを始めている。

 中国政府が主張する通り新型コロナウイルスに本当に勝利したかは置いておいて、中国は周辺国に対して全面正常化アピールを強めている。

 正常化アピールの一環で入国制限を相互で緩和させる働きかけを始めている。日本政府へも働きかけてきたようだが、日本は感染拡大は抑制されつつあるも非常事態宣言発令中であり、首都東京も経済活動が大きく制限されているため、中国人観光客の入国再開へ同意することは現実的ではないだろう。

K防疫の韓国とは同意か?中国・旅行会社が動き出す

 そこで、中国は「K防疫」が世界基準になると宣言した韓国へ出張者限定での入国再開を持ちかけている。その動きを受けて、中国の旅行会社も動き始めている。

 瀋陽の中堅旅行会社では、中韓での人的往来再開を念頭に韓国領事館との打ち合わせや利用できる航空機の確認などを始めている。

 英「ヘンリー・アンド・パートナーズ」が毎年、発表するパスポートランキング(ビザ免除やアライバルビザが取得できる国や地域の数)の最新2019年において、日本190に次ぐ、189の国と地域で世界2位の韓国であるが、意外にも中国入国にはビザが必要なのだ
 
 中国人が韓国へ入国するときにも同じくビザは必要で、例外的に済州島のみ中国人はビザなしで入国できる。中国からの多くの航空機は「仁川国際空港」を経由するので入国せずにトランジットすれば、済州島は中国人がビザなしで行ける韓国唯一の地となっている。

中韓商用ビザ取得者から許可へ。中国は北朝鮮へも提案

 現在、中韓で話し合いが進んでいるのは、観光目的ではなく、ビジネス目的の出張者のみを許可するというものだ。

 ビザなしで入国できると滞在目的が観光なのか、ビジネスなのかは入国審査で確認するしかなく、それだと、いくらでも「Business Trip」と答えることができそうだ。

 韓国人が中国へ出張するときには短期商用のMやFビザ。中国人が韓国へ出張するときには、C-34ビザを取得するのが原則であり、それらを取得した中国人と韓国人の往来を先行で許可するのだという。そうすると、中韓それぞれの観光ビザで入国しようとすると入国拒否するのだろうか。

 実は、中国政府は韓国や日本だけでなく、北朝鮮にも同様の提案をしていると瀋陽の旅行会社担当者は話す。それが先日、KWTでお伝えした丹東の貿易商で挙がっていた噂の源なんだろうと思われる。

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