6月末まで海外からのフライト制限決定

6月末まで海外からのフライト制限決定

タイ最大の歓楽街パタヤビーチ。喧騒と活気が戻るのはいつ?

 新型コロナウイルス「COVID-19」の対策でタイ政府は、現状6月末まで海外からのフライトを制限し、外国人観光客の入国を制限している。タイを居住地とし、労働許可証がある場合は在外タイ大使館などが発行する渡航許可証など様々な書類を提示することで入国ができるものの、ほとんどの外国人は現在タイに入ることができない。

 外国人からの観光収入の多いタイ観光業界や小売業界は外国人入国規制で経済的な打撃を受けている。現状どれくらいの減少を見せているのか。タイのイミグレーション警察発表の統計を参照にすれば、もっとも入国者数の多い中国国籍者の減少は2020年に入ってから下記のようになっている。

1月:1,054,891人
2月:170,840人
3月:65,617人
4月:3,879人

 この人数は観光ビザ、就労ビザなどに関係なく、国籍別に分けた入国者数だ。中国人のタイ入国者数は1月が100万人超だったのに対し、4月は4000人にも満たない人数になった。

 タイでは中国にルーツを持つ華人が多い。その中には中国籍を維持しているケースもあるため、入国規制が入っている今でもおよそ4000人の入国者があった。

日本人以上に韓国からの入国者が大幅に減った

 一方、年間でおよそ180万人が訪れるようになった日本人、韓国人は大半が観光、そして企業駐在員、自営業者とその家族になる。そのため、たまたま入国規制開始直前に用事で日本に戻ったために、タイに帰ってこられなくなった人もいるほどで、日本人と韓国人の減少もかなり大きい。前述と同じ統計では下記のような推移になっている。

韓国人
1月:214,203人
2月:58,487人
3月:10,578人
4月:707人

日本人
1月:163,026人
2月:140,568人
3月:29,591人
4月:646人

 2019年の年間訪タイ者数は、日本人が180万6340人だったのに対し、韓国人はおよそ189万人レベルで、日本人よりもやや多かった。しかし、2月、3月は韓国人入国者数が日本人のそれを下回る結果になった。4月は、ほぼ同水準と言えるため、日本人以上に韓国人の訪タイ者数は減っていると見ていい。

タイは新規感染者が減少し5月3日から営業規制緩和へ

タイは新規感染者が減少し5月3日から営業規制緩和へ

 タイは5月に入り新規感染者数が0人の日が増えてきている。そのため、飲食店などの営業規制も5月3日から徐々に緩和され始め、タイ国内には回復の兆しに安心ムードも出てきた。「タイ航空」も7月からタイと東京などのフライト再開を発表し、東京のホテルでは7月以降にタイ人の予約が入り始めているという。

 ただ、まだまだ予断は許されず、タイ政府は非常事態宣言を5月末まで継続する。規制緩和による感染再拡大も懸念されるので、仮に7月にフライトが再開されたとしても、しばらくは外国からのタイ観光は厳しいかもしれないという意見も少なくない。

高田 胤臣
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)など。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)

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