見つからない高須克弥氏の名前

見つからない高須克弥氏の名前

大韓美容整形外科学会の公式サイト

見つからない高須克弥氏の名前

 「大韓美容整形外科学会」のサイトを見ると、1982年から歴史が始まっている。これを根拠に大韓美容整形外科学会は40年におよぶ歴史と日本語版で紹介されているようだ。

 韓国美容整形の父とされるのが「高須クリニック」の高須克弥院長であることは日本では知られているが、高須氏の名前は大韓美容整形外科学会では確認できない(奥ゆかしく表に表示せず、隠しキーワードにでもしているのかと思いサイトソースへ日本語、韓国語、英語名で検索かけたがいずれもヒットしない)。

 現時点では、大韓美容整形外科学会の1号会員や名誉会長のいずれの表記も確認できない。元はあったのが削除されたのか、そもそも最初から表記されていないのは定かではない。または、1号会員や名誉会長が高須氏の思い込みで事実ではなかったのだろうか。

非合法時代も含めて38年の歴史?

 確かに高須氏は、韓国にとっては時に耳が痛い言葉を発しているのは事実だろう。しかし、それと井戸を掘った恩人に敬意と感謝をし続けるのは別のことだと考えるのは日本人のガラパゴスな価値観なのかもしれない。

 大韓美容整形外科学会は1982年から歴史があると紹介しているが、82年当時は韓国では美容整形は非合法だったので、1任意団体の非合法時代からの歴史をカウントしていると思われる。

JAPとJPN

JAPとJPN

美容整形産業を国を挙げて後押しする韓国

JAPとJPN

 余談だが、大韓美容整形外科学会のサイトを見て発見したことがある。日本語版のサブドメインが、“jap”になっている。おそらく、これは偶然ではなく、日本をよく思っていない人間が意図的に頭3文字を取ってサブドメインにしたのだろう。なぜ、そう言い切るかと言えば、同様の事例は中国でも確認できるからだ。しかも、大都市の空港や駅案内など公的な施設で目立たないように表記されているのを複数確認してきた。

 JAPANの公式略称はJPNが国際ルールであり(2文字ならJPも多い)、国際空港や国際機関では表記されているので機会があれば確認してほしい。

 もし、この件を韓国と中国へ指摘すると「担当者による単純な表記ミスだ。他意はない」と回答すると想像される。実に子どもじみているが、残念ながらこれが両国の現実なのだ。

韓国美容整形手術での失敗率10~15%

 中国での韓流ブームは日本より数年遅れて2000年代後半に到来した。韓流ブームと中国の中間層が増えたことで中国人が美容整形目的で韓国を訪れる「医療ツーリズム」が盛況となった。

 しかし、現状はどうかと言えば、2010年代半ばには伸びが鈍化し始めて、2017年3月からの「禁韓令」でさらに落ち込むことになる。

 少し前の記事となるとが、中国官製『人民日報』系列の『京華時報』(2015年3月20日付・17年1月停刊)は2014年に韓国で美容整形手術を受けた中国人は約5万6000人。しかし、術後に後遺症が残ったり、感染症にかかったりなどを含む手術の失敗と見られるケースが年10パーセントから15パーセントで発生していると報じている。しかもこれら失敗の割合は2005年から増加傾向にある。

 韓国で中国人が美容整形手術を受けて失敗する要因として、無資格医や専門外の医者が執刀したりと医師の技術や経験によるものが多いと分析される。他にも仲介業者との金銭トラブルも多く報告されていて中国人の韓国美容整形の肯定的なイメージへ暗い影を落としていると伝える。

 もっともこの記事は中国政府の意図を色濃く反映した官製報道となるので、そのまま鵜呑みにするのは危険だ。あくまで参考程度にしてもらいたいと最後に補足させてもらう。

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