ウンアBANされる

ウンアBANされる

22日深夜公開の動画で違反行為はないと主張するウンア 出典 Echo of Truth

ウンアBANされる

 北朝鮮の美人ユーチューバーとして話題となったウンアが北朝鮮の日常を紹介する「ユーチューブ」のチャンネル「Echo of Truth」がアカウント停止(いわゆるBAN・垢バン)されたこと確認された。

 Echo of Truthは新しくチャンネルが再開設して12月10日に過去動画を再アップしていることが確認できる。今秋には4万5000人を超えていたチャンネル登録者数もリセットされたので1110人(23日時点)となっている。

 Echo of Truthは、前身の「Echo DPRK」として2017年8月に開設されて当初は別の女性が登場していたが、昨年11月ごろからウンアがメインで登場するようになりチャンネル趣旨も検証し訴えるようなメッセージ性を帯び始めたことから注目の的となった。

22日深夜に正当性を訴える動画公開

  新Echo of Truthでは各動画へ書き込まれるコメントへの返信は確認できない。1か所だけフリートークに「どうして動画が消えてしまったのか?」という英語での問いに対して、「グーグルが削除したから」と答えている箇所が確認できた。しかし、23日にはフリートークごと削除されて確認できなくなった

 22日深夜、パソコンの前で神妙な表情のウンアがアカウント停止について語る1分25秒の動画が公開されている。

 内容は、「Echo of Truthはグーグルのポリシーに違反したとのことでブロックされた。私たちは誰かを批判していないし、フェイクニュースを拡散もさせていない」と正当性を訴えている。

 その上で、何者かがEcho of Truthのロゴや動画を盗用したなりすましがいた結果、オリジナルであるEcho of Truthが停止されたと強調している。

 「私たちは祖国(北朝鮮)についての誤った情報を正し、祖国の本当の姿、普通の人々を見てもらいたかった」とチャンネルの目的を語り動画は終わる。

 再アップロードされた動画は、ウンアが登場した昨年11月以降の動画を中心に90ほどの動画が確認できる。


Real Echo of Truth tells the truth!—#dprk, #northkorea

1発BANの迷惑系ユーチューバーと同類扱い?

 ユーチューブでBANされる理由は、「コミュニティ ガイドライン違反による停止」と「ユーチューブ BAN」で検索するとトップ表示される。

 今冬に自身のユーチューブチャンネルがBANされたという科学者の武田邦彦氏によると、ユーチューブからコミュニティ ガイドライン違反警告のメッセージが届き、応じると回避できるが、従っていないと判断されてBANされてしまったと憤慨している。

 またより厳しい警告なしで1発BANされるのは、

・悪質な嫌がらせ行為(搾取行為、スパム行為、ポルノの投稿など)を 1 度でも行った。
・ポリシーに違反する行為(ヘイトスピーチ、ハラスメント、なりすましなど)を主に行っているチャンネルまたはアカウントである。

 となっている。Echo of Truthは後者と判断されたとの主張のようだ。

 昨今、日本で社会問題になっている迷惑系ユーチューバーらは、悪質なスパム行為と判断されBANされ、BANされた彼らは現在、ユーチューブチャンネルを再開設しても即停止される処分を受けている。
 

ニコニコ引っ越しのすゝめ

 もっともユーチューブは米企業「グーグル」運営のため北朝鮮からすると理不尽な理由で停止されることは致し方ないのかもしれない。

 ウンアが今後も世界へ向けて北朝鮮の正しいとする情報を発信していきたいなら米系ではなく「ニコニコ」やそのニコニコを激しくオマージュした中国の「bilibili(ビリビリ動画)」などをプラットフォームに活動したらどうだろうか(実際はウンアにそんな選択権はないだろうが)。

 ニコニコは「朝鮮中央テレビ」を毎日、放送開始から終了まで生中継しているくらいだからユーチューブよりは多少BANされるリスクは低いのはないだろうか。

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