断交宣言で両国大使館閉鎖へ

断交宣言で両国大使館閉鎖へ

北朝鮮によるマレーシア国交断絶宣言を伝えるマレーシアメディア 出典 東方日報

断交宣言で両国大使館閉鎖へ

 19日、北朝鮮が発表したマレーシアとの国交断絶宣言。宣言されたほうのマレーシアはどう伝えているのだろうか。

 マレーシアの中国語新聞・星洲日報は19日付夕刊の一面で大きく「北朝鮮はマレーシアとの外交関係断絶を発表した」とクアラルンプールの北朝鮮大使館の写真を背景に報じた。

 19日午後9時42分の電子版でマレーシア側の反応を伝えてる。

 マレーシア外務省は、北朝鮮政府がマレーシアとの国交断絶を発表したため、本日(19日)クアラルンプールの北朝鮮大使館の外交官とその家族に対して、48時間以内にマレーシアを出国するように命じた

 さらにマレーシア外務省は、北朝鮮側の発表に従い、2017年から事実上、閉鎖状態が続く平壌のマレーシア大使館も閉鎖するとの声明を発表した。

「金正男氏殺害事件後も関係維持に努力」マレーシア

 マレーシア外務省は、北朝鮮の一方的な断交発表を非難しつつ、「1973年に北朝鮮との国交樹立後、マレーシアは北朝鮮を常に緊密なパートナーと見なしてきた。北朝鮮へ最初に支援をした国1つであると自認している。北朝鮮が困難な時期にも支援をし続けた。

 マレーシアは、2017年金正男氏殺害事件の後も両国間の関係強化のためにたゆまぬ努力を続けてきた」と強調している。
 
 マレーシア外務省声明によると、同国に10年ほど滞在していた北朝鮮国籍のムン・チョルミョン被告は、マネーロンダリングに関与したとして米国政府からの引き渡し要請を受けて2019年5月14日にマレーシアで拘束。同年12月13日にクアラルンプールの裁判所へ上訴し有罪。被告側は、12月29日高等裁判所へ人身保護令状(ヘイビアス・コーパス)を申請。2020年10月8日、連邦裁判所へ控訴するもヘイビアス・コーパス、申請いずれも却下。

 2021年3月9日、マレーシア連邦裁判所は、米国から申請されていた引き渡し要請を承認する決定を下している。

北朝鮮「米服従の敵対行為」

 北朝鮮は、朝鮮中央通信を通じて、「拘束された朝鮮市民は、マレーシアで長年に渡って合法的な貿易活動に従事してきた。マネーロンダリングの疑惑は、捏造と策略である。マレーシア当局は、無実の朝鮮市民を犯罪者と不当にみなし、強制的に米国へ引き渡した。この行為は、両国の主権を尊重する2か国関係を破壊するものであり断じて容認できない。このような米追従のマレーシア政府の行為は、我々に対する敵対行為である」

 と非難する声明を出したと報じている。

 星洲日報の各記事には、読者が反応を示すボタンが設置されている。午後1時時点で、笑い2件、驚き1件の合計3件とマレーシア人の関心は低そうだ。

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