政治に口を出し始める韓流ファン

政治に口を出し始める韓流ファン

2014年の反政府集会で大通りを埋め尽くした参加者。今はこれほどの規模ではないが、今後はもっと悪化すると感じる

 2019年ごろから若者を中心にした反政府集会が行われ、特に新型コロナウイルスで国民に手を差し伸べなかった現国王に対する不満も出てきており、現在は政府への批判だけでなく、王室不敬罪の撤廃を求めたデモになっている。

 国王に対して声を上げるということは、これまでのタイではありえないことだった。それを今の若者たちはやっており、デモ隊と治安維持部門との衝突、デモ隊幹部の逮捕が相次いでいる。

 韓流ファンクラブは、一見関係ないように思えるが、複数のファンクラブからデモ隊への寄付金が出されている。こちらも個人個人の寄付は小さいものの、それが大きな力となって、かつ複数のファンクラブからデモ活動の支援金が送られている。その額は一説では、約500万バーツともされ、日本円でおよそ1750万円にもなる。外国の芸能人ファンがタイの反政府集会の資金源となって、1000万円を超える寄付をしているのだ。

 これだけの金額はデモ隊にとっても重要な資金となる。韓流ファンは、ただ韓国芸能人を愛でるだけでなく、今やタイの政治にまで口を出そうとしている。


Thai youths adopt K-pop to protest government

高田 胤臣
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)など。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)

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