入国前のPCR検査証明書の提出が緩和

入国前のPCR検査証明書の提出が緩和

ベトナム・ホーチミン

 厚生労働省は、7日午前0時からこれまで求めていた日本入国72時間前までのPCR検査証明書の提出を不要へと変更した。

 ただし、不要となるには、日本政府が有効と認めた新型コロナウイルスワクチンを3回接種した証明書を事前登録する必要がある。

 ワクチン接種2回以下や日本が有効と認めていない中国製やロシア製ワクチンなどの接種者は、仮に10回接種していても日本では0回扱いとなり、7日以降も72時間前のPCR検査証明書の事前登録と日本入国前に検疫を受けることになる。

 韓国は、厚労省が緩和する直前の3日午前0時から、入国時のPCR検査証明書提出を不要としていた(韓国は条件なしだが、入国後1日以内の自費でのPCR検査は全員必須)。

ロックダウンからウィズコロナ

 今から1年前の今頃には、厳しいロックダウンを行っていたベトナム南部のホーチミンでは、在住日本人いわく「うそみたいにウイズコロナ」になっていた。

 2021年の新型コロナ感染対策としてのロックダウンは、当時としてもすでに時代遅れの対策とされていた時期だった。

 今年9月上旬に入国したベトナム・ホーチミンでは、入国時にPCR検査証明書やワクチン接種証明書、海外旅行保険の提示は不要。

 コロナ前には、しばしばイミグレーションで提示を求められていた帰路の航空券の提示も求められることなく、まるでコロナ禍前に戻ったようにあっさりと入国できた。

屋外ではノーマスクのベトナム

屋外ではノーマスクのベトナム

屋外ではノーマスクの人も多い

 タンソンニャット国際空港内でこそマスク着用率は高かった。

 しかし、ホーチミン中心部の1区へ移動すると、屋外を歩く人でマスクをしているのは1割ほど。

 大手コンビニエンスストアや高級ショッピングモール内では、店員の7、8割がマスクを着用していたものの、ローカルコンビニやスーパーマーケット、市場ではその割合は逆転して2、3割しかマスクをしていない。

 バイク大国であるベトナムは、大気汚染対策で「おしゃれマスク」を着用する光景がよく見られた(主に布マスク)。

 それが現在、おしゃれマスクが不織布と思われるマスクにそのまま入れ替わっていた。

 そのため、バイクドライバーに限れば、不織布マスク着用率が100%に近い。実にベトナムらしい。

手指消毒液の利権でもあるのか?

 日本では、いまだに各店や建物入り口に置いて励行されている入店時の手指消毒は、ベトナムでは、すでに行われていないようだ。

 KWTで以前、お伝えしたが、オミクロン株以降、ウィルスの性質変化で、接触感染の感染率は大幅低下し、感染経路は、インフルエンザ同様にほぼ飛沫感染へと変異している。

 東京都医師会は、今年6月14日に「手指消毒は不要。せっけんによる手洗いのみでウイルスはきれいに洗い流せる」と正式に見解を発表しているが、日本は、手指消毒液の利権でもあるのかと疑いたくなる。

 日本では、良いか悪いかは別にして、屋外でのマスク着用だけでなく、いまだに頑(かたく)なに手指消毒を励行させているシュールな光景が日常化している。

 今や世界でも入店時の手指消毒を徹底させているのは、日本と新型コロナを権力維持と監視強化のために内政へ転用し続ける1部の独裁国家だけではないだろうか。

 「対円で超ドン高なので富裕層のベトナム人たちは、日本へ行きたがっています。個人ビザが解禁されるのを今か今かと待っていますよ」(ホーチミン在住の日本人)

 さて、国外から見て、不安気質の塊のような日本の入国規制や非科学的な感染対策は、どうなっていくのだろうか。

 歴史的な円安の今こそ日本へ行きたがっている外国人は、きっと熱い視線で注視しているはずだ。

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