発熱者121万3550人≠感染者

発熱者121万3550人≠感染者

5月15日、平壌市内の薬局を視察する金正恩総書記(提供 コリアメディア)

 北朝鮮の朝鮮中央通信の発表によると、4月末から5月15日夕方までの発熱者は、累計約121万3550人、死者は計50人となっており、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻となっている。

 コロナ対策のため、朝鮮労働党政治局は15日、緊急協議会を招集した。

 会議を主宰した金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、医薬品不足が続く現状を問題視している。

 正恩氏は、薬局を24時間稼働させ、国家が備蓄する医薬品を国民に行き渡るよう指示したが、いまだ不十分であると指摘。「危機状況への認識が不十分で、無責任」と内閣や保健部門を非難し、軍の医療部門を投入する特別命令を出した。

 会議後、正恩氏はマスクを着用して、平壌市内の薬局を視察。「陳列場所以外に薬の保管場所がなく、販売員の服装も適切ではないなど衛生環境は基準以下」と問題点を指摘している。

 このように会議報道を通して、医薬品の供給不足を公に認めた形だ。

 北朝鮮は、12日に感染者の発生を初めて発表し、北朝鮮全土のロックダウンに踏み切ったが、15日だけで新たに39万2920人の発熱者が確認されるなど、状況は悪化している。

 北朝鮮が発表で、感染者ではなく発熱者(有熱者)という表現を用いているのは、該当者全員を検査できる体制が整っていないためと考えられる。

 医療インフラが十分ではない北朝鮮は、医療崩壊を避けるため、国外に支援を求める可能性がある。

 これまでに中国やロシア、韓国が北朝鮮に対して医療支援を表明している。

八島 有佑
@yashiima

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