新型コロナでロックダウンされたパタヤの北レス閉店

新型コロナでロックダウンされたパタヤの北レス閉店

パタヤの秘境北レスだった「木蘭レストラン」

新型コロナでロックダウンされたパタヤの北レス閉店

 タイのリゾート地パタヤに秘密基地のようにあった北朝鮮レストラン(以下、一部北レス)「木蘭レストラン」の閉店が確認された。

 タイは新型コロナ対策で3月22日から外国人の入国を事実上禁止し、パタヤは4月9日からロックダウン(都市封鎖)を実施していた。

 木蘭レストランは、パタヤの歓楽街から東へ15キロメートルほど離れた場所の「ザ マグノリアス パタヤブティック リゾート」内のレストランとして営業されており、パタヤを訪れる日本人やバンコク在住者にもほとんど知られていない秘境的な存在だった。

リーマン前パタヤ歓楽街に存在した北朝鮮レストラン

 木蘭レストランのスタッフによると2009年から営業しているというが、定かではない。というのは、同年パタヤには、「平壌大星館」という北朝鮮レストランがあり、現地情報によれば2007年オープンしたにもかかわらず2年足らずの09年1月に閉店している。

 平壌大星館はノースパタヤと呼ばる場所にあり、2018年10月にオープンした「ターミナル21パタヤ」から徒歩3分くらいのビーチサイドで外国人も多い歓楽街の好立地だった。

 2009年は、平壌大星館以外にもバンコクの北朝鮮レストランや周辺国、中国の北レスも大量閉店している。前年9月に発生したリーマンショックによる経済不況の影響だ。

 北朝鮮レストランのメインターゲット客は韓国人観光客や韓国人現地駐在員のためリーマンショックによる不況で韓国企業が大きな影響を受けたことで韓国人客が減少。これにより多くの北レスも閉店を余儀なくされた。

 そのため2009年に平壌大星館と入れ替わるように木蘭レストランがオープンしたとは考えづらいのだ。

国連制裁による19年末の最終デッドラインで大量閉店

国連制裁による19年末の最終デッドラインで大量閉店

かつての平壌大星館の徒歩圏内にオープンしたターミナル21パタヤ

 北朝鮮レストランは90年代前半から中国を始め各地で確認されているが、経済状況により閉店と再オープンを繰り返した歴史を持つ。リーマンショックによる閉店後、バンコクの北朝鮮レストランが息を吹き返したのは2015年3月となる。

 今回、北朝鮮レストランが大量閉店しているのは新型コロナの影響ではなく国連制裁によるものだ。国連制裁で2018年1月上旬に北朝鮮との合弁企業が禁止され、履行期限である昨年12月21日の最終デッドライン前にバンコク旗艦店であった「ヘマジ館」が閉店へ追い込まれことはKWTでもお伝えした。周辺では闇営業的に密かに営業を継続していたプノンペン(カンボジア)の北レス4店も今年1月上旬には全店閉店と政府がわざわざ発表するなど政治問題化している。

ホテルは営業しているが店の固定・携帯電話は不通

 パタヤの木蘭レストランが国連制裁の最終デッドラインを乗り越えて20年を迎えたかは定かでないないが、現地情報によると営業していたようだ。

 ホテル予約サイトでは、ザ マグノリアス パタヤブティック リゾートは営業が確認できる。しかし、現在、木蘭レストランの2つの固定電話は、使われていないとのアナウンスが流れ、携帯電話は呼び出し音は鳴るが誰もない。 

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