韓国から世界へ620億円分のインスタント麺を輸出

韓国から世界へ620億円分のインスタント麺を輸出

日本で並ぶ袋麺・カップ麺の辛ラーメンは韓国からの輸入品

 2020年、韓国食品企業の即席麺の輸出が過去最高になる見込みであることが明らかになった。韓国関税庁の発表によると、今年1月から11月までの韓国の即席麺輸出額は、5億4972万ドル(約568億円)となり、12月分を含めた2020年推計額は、6億ドル(約620億円)に達するとみられる。

 2019年通年での輸出額は4億6700万ドル(約482億円)を11か月間で上回ったことになる。韓国「聯合ニュース」は要因として、新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり消費の拡大や備蓄食品として需要が高まったことなどに加えて、映画「「パライサイト 半地下の家族」などの影響もあると分析している。

中国輸出25%を占める

 2020年1月から11月までの即席麺の輸出は前年比28.4パーセント増加し、輸出先としては中国向けが全体の25.2パーセントを占める1億3856万ドル(約143億円)で1位、2位はアメリカで7284万ドル(約75億)、3位は日本4498万ドル(約46億円)、4位タイ2466万ドル(約25億円)、5位フィリピン2237万ドル(約23億円)となった。

 韓国全体の輸出と同じく全体の4分の1ほどを中国へ依存していることが分かる。

 韓国からの即席麺の輸出額の伸び率は近年高く2016年約2億9000万ドル(約299億円)、17年3億8000万ドル(約393億円)、18年4億1000万ドル(約424億円)、19年4億6700万ドル、20年6億ドル(推計)と2020年の新型コロナによる需要拡大以前から着実に輸出額を増やしていることが分かる。

辛ラーメンの農心以外の企業も売上伸ばす

 韓国のインスタント麺の大手「農心」のように中国やアメリカに工場を持つ企業では、現地生産分の売上も輸出と比例して売上を伸ばしている。

 農心は主力の「辛ラーメン」の輸出、現地生産分ともに売上を伸ばしている。

 農心以外の日本ではあまり知られていない食品企業でも同様の傾向で「八道」は、ベトナムとロシアに工場を持ちそれぞれの現地生産分が輸出分より売上を大きく伸ばしている。

 「三養食品」は韓国国外に工場を持たないのですべて韓国からの輸出となるが、国内売上よりも輸出売上が上回っている。

 「オットゥギ」も三養食品同様に韓国国外に工場を持っていないが、昨年比、輸出売上が2、3割増加する見通しとのことだ。

新型コロナの影響でインスタント麺全体が売れた

 当然ながらこれは韓国企業に限ったことではなく、「日清食品」や「東洋水産」など日本企業もコロナ禍の今年は売上を伸ばしている。

 日清食品が11月に発表した2021年3月期の業績予想は、売上高が前期比3.7パーセント増の4860億円(連結決算)となる見通しだ。中国やアメリカを中心に海外でカップ麺などインスタント麺の売上が伸びている。

 今年はカップ麺に押されて市場を縮小させていた袋麺が盛り返した年となったことも特徴と言える。

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