マイケル・スパバ氏らが拘束されて2年経過

マイケル・スパバ氏らが拘束されて2年経過

拘束が続くマイケル・スパバ(Michael P. Spavor)氏らについてカナダ国内で不満の声が高まっているという 出典 CBC

マイケル・スパバ氏らが拘束されて2年経過

 昨年12月10日、カナダのシャンパーニュ外相(当時)が、北朝鮮との交流事業に携わっていて中国でスパイ罪で逮捕されているマイケル・スパバ氏らの近況について声明を出している。声明は、スパバ氏らが拘束されて2年が経つことを踏まえてものだ。

 スパイ罪で拘束されているスパバ氏と同時期に中国・北京で同じくスパイ容疑で拘束されたマイケル・コブリグ氏について、「困難な状況の中、忍耐強く耐えている。彼らを自由にすることがカナダ政府の最優先事項である」と説明。

 2人は、2019年5月にスパイ罪で正式に逮捕され、20年6月19日に起訴されている。

孟晩舟氏との扱いの差に不満の声

 カナダの公共放送CBCは、カナダで拘束されているファーウェイ副会長の孟晩舟氏は、制約はあるものの、保釈されており、各マスコミは法廷へ出入りする孟氏の表情などを詳細に取り上げているのに対して、中国で拘束が続く2人のマイケル氏の安否情報は散発的で非常に少ないことにカナダ国内で不満が高まっていると報じた。

 マイケル・コブリグ氏の妻であるビナ・ナジブラ氏が、コブリグ氏の近況についてCBCのインタビューに答えている。

 マイケル・コブリグ氏は、拘束以降、独房に収容されているという。

 「独房内を往復して1日5キロ・メートル運動し、読書に多くの時間を費やしている。解放時に備え、身体とメンタルの両方の健康を維持し、解放後は、より強い人間となり、人生をやり直し、社会へ貢献したい」と現状を語り、また、ナジブラ氏へ宛てた手紙の中で、「世界中の人たちが私へ関心を寄せてくれて、解放へ向けて動いてくれていることを知り、希望を持ち続けることができる」と書いていると明かしている。


Michael Kovrig ‘doing everything possible to maintain positive spirit,’ wife says

カナダ大使「スパバ氏の心は折れていない」

 一方、マイケル・スパバ氏の家族や友人たちは、インタビューに応じていないため明確な近況は不明である。しかし、バートン駐中国カナダ大使は、スパバ氏もコブリグ氏と負けず劣らず強く、収容生活で心は折れていないと語っている。

 一般的に報復処置で拘束したのなら、相手国と同等レベルの扱いをすることが多いが、孟晩舟氏とマイケル・スパバ氏、マイケル・コブリグ氏の扱いはまるで違っている。

 中国政府は、カナダ人のスパイ罪逮捕は、孟氏拘束とは無関係との主張を正当化するために意図的に扱いに差をつけていると考えられる。

 中国はスパイ罪で逮捕されると中国政府直属の国家安全局案件となり、他の罪などを担当する公安案件とは別次元の厳しい環境下に置かれる。

 独房、24時間無消灯、面会は大使館や領事館、指定弁護士のみで、家族や友人の面会も認められないとされ、コブリグ氏の妻ナジブラ氏も拘束後、直接、コブリグ氏との面会は実現していない可能性が高い。

 ロイターによると、2018年12月1日、孟晩舟氏拘束後の1か月間で13人のカナダ人が中国で拘束されていると報じている(うち8人は釈放済み)。

記事に関連のあるキーワード

おすすめの記事

こんな記事も読まれています

コメント・感想

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA