太陽節を控えめに伝える中国官製メディア

太陽節を控えめに伝える中国官製メディア

訪問を伝える写真には玄松月氏だけ写っていない(提供 コリアメディア)

 15日の太陽節について中国の官製メディアは、中国中央テレビ(CCTV)や新華社通信などが報じた。いずれも金正恩総書記が錦繍山太陽宮殿へ参拝したことを伝えるものだ。

 これらの報道でSNS微博(ウェイボー)への投稿が確認できるのはCCTVだけとなる。中国政府としては積極的に報じたくないようだ。他には、シンガポールの中国語メディアの投稿も確認できる。

李雪主氏同伴6人での少人数参拝

 シンガポールの聯合早報は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記李雪主(リ・ソルジュ)夫人は、4月15日、金日成主席の生誕日に錦繍山太陽宮殿を訪れた。

 朝鮮中央通信によると、金正恩総書記は夫人同伴で金日成、金正日の両指導者へそれぞれ花籠を献花。同日には朝鮮労働党幹部や朝鮮人民軍将校らも太陽宮殿を参拝した。

 平壌の郊外に位置する錦繍山太陽宮殿は、北朝鮮の最高指導者であった金日成主席と金正日総書記の遺体が安置されている。また、金正恩夫妻は、太陽節祝賀公演「永遠に党に従う」を鑑賞した。

 4月15日の平壌の街は、全国から集った人々や軍人らが指導者の銅像へ献花し、祝日を盛大に祝う光景がみられた。北朝鮮各地ではダンスや花火大会など様々な祝賀行事が行われた。

 「太陽節」は、北朝鮮の最高指導者であった故金日成主席の生誕日であり、同国でもっとも重要な祝日の1つとなっている。

 と簡潔に伝えた。

 朝鮮中央通信が伝えた他の同行者は、金与正(キム・ヨジョン)党副部長、玄松月(ヒョン・ソンウォル)党副部長、趙勇元(チョ・ヨンウォン)党書記、朴正天(パク・ジョンチョン)軍総参謀長の合計6人という少人数での参拝だった

グレーアウトで書き込めないコメント

グレーアウトで書き込めないコメント

グレーアウトしているコメント欄

グレーアウトで書き込めないコメント

 さて、この投稿について中国人が、どのようなコメントを寄せているのか確認すると、聯合早報の記事はグレーアウトして書き込めない。16日午前段階では、グレーアウトして15件と表示されていたが、現在、数字は消えている。一方、CCTV投稿記事のコメント欄は表示されているが、0件で書き込んでも反映されない。

目指すは21世紀の毛沢東・中興の祖

 中国政府は対米戦略で北朝鮮やロシアと反米連帯をここ2、3年で強化させている。北朝鮮とも社会主義国同士、抗米援朝精神で朝鮮戦争をともに戦ったことを度々持ち出しアピールしている。しかし、中国は文化大革命での毛沢東への異常な個人崇拝を毛嫌いする風潮が強く残っている。

 現在の習近平国家主席も目指すところは21世紀の毛沢東であり、中興の祖といったところだろう。習主席は、中国人に気づかれないように、だが、着々と個人崇拝への道を突き進む。

 あまり太陽宮殿参拝や指導者像への献花などの映像や写真を中国で報じると、いつ中国共産党へ批判が向かってくるかわからない。そこで、中国政府は、慎重に出してもいい情報、出さない情報など報道の取捨選択を膨大な人員と費用を投じて情報統制を敷いている。

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