米韓は具体的なプランを見せられるか

 今回、金正恩総書記が対話について言及したことは、対話を目指す米朝に対して大きなシグナルになったのは間違いない。ただ、米韓が具体的なプランを見せなければ北朝鮮は対話に応じないことは明白である。

 北朝鮮は2019年2月の米朝ハノイ会談以降、「我が国はやるべきことをやっており次は米国が行動すべき」という態度を堅持しており、やみくもに譲歩姿勢はとらないだろう。そのために「対決の可能性もある」とけん制しているのだ。

 逆に、米韓が2018年4月の南北「板門店宣言」、6月の米朝「シンガポール合意」に基づいて行動すれば、対話に応じてくる可能性は大きい。韓国側としては開城工業団地や金剛山での南北共同事業など提案できることは少なくなく、何らかの先行措置を北朝鮮側に申し込む可能性がある。人道支援という選択肢もある。

 米韓次第では、対話が一気に進む可能性が出てきたことは確かである。朝鮮半島情勢にとって重要な局面となっている今、関係各国がどのような動向を見せるか注目である。

八島 有佑
@yashiima

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