「なぜ中国製ワクチンを買わないんだ?」

「なぜ中国製ワクチンを買わないんだ?」

モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン

 21日、韓国がルーマニアからモデルナ製のワクチン45万回分を無償提供受けるという報道に対して、提供予定のワクチンの使用期限が短いことから韓国国内で批判が相次ぎ、韓国政府が無償提供を否定するなどへ発展した。

 その韓国へ23日、モデルナ製のワクチンが2週間以内に701万回分が届くことが明らかになり、第一陣として101万回分が23日に到着すると韓国・中央日報が伝えている。

 中国のSNS微博(ウェイボー)で韓国のモデルナ騒動について投稿されている。

 書き込まれたコメントには、「なぜ中国製ワクチンを買わないんだ?」「自国でワクチンを作れずアメリカへ依存する韓国」「甘えられてよかったね」「mRNAワクチンは不活化ワクチンとはまったく違う技術だ。将来どんな影響があるかわからない」「20年後、アメリカとともに死滅」などが確認できる。

中国製ワクチンの批判ができない中国人

 当然、中国製のワクチンの効果を疑問視するコメントなどは書き込めない。書き込むと政府批判とみなされて、即刻削除されるだけではなく、書き込み主が特定されてマーク、最悪、国家転覆罪などで処罰されるからだ。

 情報統制されている中国であっても、モデルナやファイザーのmRNAワクチンの高い発症予防効果については情報を得ることはできる。

 mRNAワクチンは、今回の新型コロナウイルスによるパンデミックで人類史上初めて緊急承認されたものだ。確かに、将来どのような影響が出てるのか、わからないことは事実である。中国政府は情報統制し、mRNAワクチンの不確実性を強調し、デメリットを大きく伝えようとしているようだ。

韓国を批判することで…

韓国を批判することで…

23日午後2時点では中国官製メディアアカウントからのウェイボー投稿は確認できない

韓国を批判することで…

 今回の韓国への批判、実は中国人は韓国のモデルナ製ワクチンがうらやましいことへの裏返しなのかもしれない。

 実際、中国製ワクチンの効果に疑念を持っている中国人は少なくないと思われるが、そんな意見は口が裂けても公言できないし、書き込めないからだ。中国人たちは、直接できない中国製ワクチンや中国政府への批判を韓国への批判や皮肉で転化させているのかもしれない。

 ちなみに、日本が台湾へアストラゼネカ製のワクチンを提供した時に「台湾同胞を殺す死のワクチン」などレッテル貼りしたウイルスベクターワクチンであるが、すでに中国は、カンシノ製ワクチンを接種している。

 カンシノのワクチンは、アストラゼネカと同じウイルスベクタータイプのワクチンだ。それもあってか、死のワクチンという言葉はSNS上から姿を消している。

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