平壌冷麺が日本でも味わえる。神戸と東京に冷麺の名店あり
一昨年の南北首脳会談で金正恩委員長が韓国側に振る舞った平壌冷麺だが、実は、日本でも食べれるのをご存知だろうか。
神戸長田の「元祖 平壌冷麺屋」や東京蒲田の「平壌冷麺食道園」の2店では店名通り、平壌冷麺をメニューとして顧客に提供している。
当記事では上記2店を含め国内外で平壌冷麺を食した経験をベースに、日本と北朝鮮の平壌冷麺をレポートしていきたい。
日本最古の平壌冷麺といえば神戸長田の元祖 平壌冷麺屋
日本最古の平壌冷麺といえば神戸長田の元祖 平壌冷麺屋
長田の元祖 平壌冷麺屋は、創業1939年と戦前にまでさかのぼる。現在の平壌出身の初代が神戸に住む同胞のために故郷の冷麺を作ったことが始まりとされるが、北朝鮮が推し進める冷麺の本場「玉流館」は創業1960年代ということを考えると、本来の味を引き継いでいるのは元祖 平壌冷麺屋と言えるのかもしれない。
また、北朝鮮の平壌冷麺のようにそば粉を使った黒い麺とは対称的で、オーナーの説明では、そばの芯を使っているため、麺はやや白っぽい。
気になる冷麺の味だが、キムチやコチュジャンなど辛いものが入っておらず、ほどよい具合に酸味が効いてさっぱりとした印象だ。地元では人気店であることから休日や平日昼間は、混んでいるため、なるべく昼どきなどの時間帯を外して訪れるのがよいだろう。
冷麺の他に焼肉も提供されており、機会があればぜひとも平壌冷麺とセットでオーダーするとより味に深みが増す。
【DATE】
元祖 平壌冷麺屋(食べログ)
住所 兵庫県神戸市長田区細田町6丁目1-14
営業時間 午前11時30分から午後8時
定休日 火曜日
アクセス JR・市営地下鉄 新長田駅から徒歩約5分
咸興冷麺を源流とする盛岡冷麺に近い東京蒲田の平壌冷麺食道園
咸興冷麺を源流とする盛岡冷麺に近い東京蒲田の平壌冷麺食道園
西の平壌冷麺の雄の次は、東の平壌冷麺をご紹介する。東京蒲田にある「平壌冷麺食道園 」は、元々同店オーナーが盛岡冷麺の創設者と深い関わりがあったそうで、味も盛岡冷麺に近い。
その影響もあるのか、キムチやリンゴなどが入っていることから、ほどよい辛さと甘みが入り交じるのが平壌冷麺食道園の味と言える。
こちらの冷麺は“平壌”と名乗りつつも、盛岡冷麺の発祥地同様に北朝鮮東北部の咸興の冷麺の影響を受けているため、麺はジャガイモのデンプンをベースに作られており、コシのある歯ごたえある麺が楽しめることが特徴だ。
また、冷麺と以外にもバラエティに富む韓国料理も提供されるいるので、様々な味を楽しみながら食も進むこと間違いなしだ。
【DATE】
平壌冷麺食道園(ホットペッパーグルメ)
住所 東京都大田区西蒲田7-64-8
営業時間 午前11時から午後11時
定休日 火曜日
アクセス JR蒲田駅西口から徒歩約5分
以上は、日本で食べることができる平壌冷麺を紹介してきたが、本場の平壌冷麺を食べることができるのはスバリどこかと言えば、元祖 平壌冷麺屋で述べた平壌にある玉流館だ。