新型SLBM「北極星4型」登場

新型SLBM「北極星4型」登場

新型SLBM「北極星4型」。側面には「북극성−4ㅅ」と記載(提供「コリアメディア」)

 パレードのもう1つの注目点は、新型SLBM「北極星4型」が登場したことである。

 これは2019年に確認されたSLBM「北極星3型」の改良型で、側面には「북극성−4ㅅ」(北極星4ㅅ)と記されている(「ㅅ」は朝鮮語の子音で英語の「s」に相当)。

 現在確認できる映像資料では北極星4型の大きさを推定するのは難しい。ただ、北極星3型の全長は約10メートル以上、直径は約1.4メートルであったところ、これとほぼ同じ大きさか、短く太くなったという見方が大半である。

 潜水艦専門情報サイト「カバート・ショアーズ」(COVERT SHORES)を運営するH・サットン氏は、写真情報をもとに、北極星4型の全長は9.8メートル、直径は1.8メートルとの推計値を発表している。

 大きさの変化について、専門家からは「北朝鮮が建造を進める潜水艦に搭載するため」という見解出ている。前述の新型ICBMと同様、発射実験が行われていないため性能は不明である。

アメリカ大統領選挙前に新型ICBMを試射する可能性は低い

 新型戦略兵器の公開に対して、国連と欧州連合(EU)が国連安保理事会決議違反だと批判する一方、米国のポンペオ国務長官はこれを問題視しない考えを明らかにしている。

 戦略兵器開発の次のプロセスとしては、当然新型ICBMの発射を試みると見られるが、今あえて米国を刺激する必要性もない。

 米国は11月3日に大統領選挙を控えており、もしその前にICBMを発射すればトランプ大統領の足を引っ張ることになってしまう。金委員長としてもせっかく良好な関係を築いているトランプ大統領との約束を破ってまで新型ICBMを発射する必要はない。

 金正恩委員長はこの日の演説でも「自衛的正当防衛手段としての戦争抑止力を引き続き強化する」などと述べたものの、米国を刺激するような発言は控えている印象であった(編集の過程で「敵対勢力」関連の発言が削除された可能性はある)。

 いずれにしても、米大統領選挙およびトランプ大統領の行く末を静観する姿勢と見てよいだろう。

 仮に11月3日にトランプ大統領が敗れ、民主党候補のバイデン氏が次期大統領になったとする。就任後、バイデン氏が対北政策について強硬な発言をするなどすれば、対抗手段として新型ICBMを試射するなど開発を進めていく可能性が高い。

八島 有佑

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