北レスでも手に入らない大同江ビール

北レスでも手に入らない大同江ビール

中国向けの大同江ビール・500ml

 「私たちですら大同江ビールが入手できないんですよ。今、中国のオンラインで販売されている大同江ビールは偽物なんじゃないですかね?」

 と話すのは、丹東の北朝鮮レストラン(以下、一部北レス)へ出資している中国人実業家だ。現在、中国にある北レスは表向き中国企業となっている。

 丹東は、10月末に第2回キムチ祭りを含む中国朝鮮族文化をアピールするイベントが開催され、黄色く色づいた美しい木々が人々を楽しませる季節を迎えている。

 中国のSNSには、落ち葉が鮮やかな黄色いじゅうたんのようになっている晩秋の丹東で、本格的な収穫が始まった名産のイチゴを食べている写真を複数確認することができる。

 そんな丹東の北朝鮮レストランでは、大同江ビールが在庫切れとなり、鴨緑江ビールや青島ビールなど中国ビールのみの提供になっているという。

偽物?製造日改ざん?

 2日時点でも中国のECサイト「淘宝網(タオバオ)」では、大同江ビールの販売を確認できる。黒や金ラベルの2号ビール、黒2号の缶ビール、少ないが1号ビールも確認できる。

 しかし、これらの大同江ビールは偽物か、2年以上前の古いビールのラベルのみ張り替えて製造日を改ざんしたのではないかと前出の中国人実業家は話す。

 7月にタオバオの大同江ビール販売店へ確認したところ、6月末から7月にかけて1か月ほどかけて船便で輸入したとの回答だった。海上輸送での中朝貿易は、今年4月頃から一部再開との報道があったので、このあたりの整合性は取れているように思えたが、果たしてどうなのか。

実は偽物対策が厳しい淘宝網。一発バンは当たり前

 日本人には意外かもしれないが、偽物大国の中国だからこそ、タオバオなど大手のECサイトは、ある意味で、偽物対策が日本以上に厳しく、販売している商品が偽物だと判断されると無慈悲な一発バン(アカウント停止)が日常茶飯事だ。この点はアマゾンよりも厳しいとされる。

 タオバオへの出店申請も日本の楽天市場やヤフーショッピングでは求められない出店責任者のID(外国人はパスポート)写真と別に上半身の写真が必要となる。

 それでも当然のようにタオバオでは偽物が販売されている。そのため、1年前に購入した店で再購入しようと思って探すと、すでに存在しないことも珍しくない。偽物販売が理由で閉店となったとは限らないが。

かつて丹東で偽大同江1号ビールを生産?

 過去、大同江ビールは1号の偽物が丹東郊外で生産されていたと言われる。中国へ正式に輸入されていなかった時代に1号ビールがなぜか本物とされる2号ビールより高値で流通していたことがあるが、すべて偽物だったという。

 現在、販売されている大同江ビールが、本物か偽物かは、今の情報だけでは判断できない。ビールにもルイ・ヴィトンなどブランド品の真贋鑑定ができる専門家がいれば心強いのであるが…。

 もし、“輸入再開版の大同江ビール”を飲んだ人がいれば、ぜひ感想を寄せていただきたい。

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