日本人のビザなし入国も再開の見込み

日本人のビザなし入国も再開の見込み

2023年1月海外旅行解禁へ動き出す中国

 中国遼寧省の旅行会社によると、来年1月1日から中国への入国規制、入国後の強制隔離を撤廃する方向で動いていることがわかった。

 現在、日本人は中国でのビザ免除処置が停止されている。同時かは、まだ確かではないが、新型コロナウイルスまん延前までの15日間のビザなし入国と滞在も再開される見通しだという。

 入国規制とともに出国規制も撤廃される。中国からの観光目的での出国も再開される見込みだ(中国人の観光目的での出国は一部解禁にとどまるとの見方も)。

 そうなると、最短で3月末頃からの再開とみられていた中国人の海外旅行が旧正月(春節・2023年1月22日)前にも再開されることになりそうだ。

デモからゼロコロナ緩和へ

 中国への入国が再開されることによって2020年1月22日以降、停止されている北朝鮮への渡航もできることになる。北朝鮮も来年1月以降に観光入国を再開させる可能性があると旅行会社は話す。

 中国では、ゼロコロナ政策によって、すでに世界中のどの国も実施していない都市封鎖(ロックダウン)や強制隔離などを感染対策として実施し続けてきた。

 11月末、そんな中国政府へ国民の怒りが爆発し、中国各地でゼロコロナ政策の緩和を求めるデモが発生。習近平政権への批判へと飛び火した。

 中国政府は、不満へのガス抜きなのか定かではないが、一転してゼロコロナ政策緩和を打ち出す。

 それによって、スーパーマーケットや交通機関を利用する時に当たり前のように求められていた48時間以内のPCR検査の陰性証明の提示などを撤廃となった。

平壌マラソン開催も

 中国国内での感染対策を緩和するだけで十分な不満解消になりそうだ。そのため、出入国規制の緩和は、先送りになるのではないかとの憶測も出ていたが、来年早々には緩和されそうだ。

 この情報は公式発表ではないので、撤廃時期は延期される可能性もあるが、出入国規制も緩和される方向へ動き出したことは間違いないと言える。

 北朝鮮旅行を手配する代理店では、「もし、1月にも北朝鮮旅行が再開されれば、金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕日である2月16日の光明星節でのイベントや金日成(キム・イルソン)主席の生誕日4月15日の太陽節前に実施されている平壌マラソンも外国人ランナーを受け入れた状態で開催されるかもしれない」と早くも期待感を示している。

まだ続く習近平政権

 中国が出入国を解禁することで、中国人旅行者は増えることが予想されるが、訪中する日本人はどうであろうか。

 人々のコロナ禍での行動変容に加え、世界的な中国に対する警戒心の高まり、異常なゼロコロナ政策での強烈な映像を見せつけられるなど中国の異質さが再認識された3年間だったのではないだろうか。
 
 しかも、それらを主導した習近平政権は少なくてもあと5年の継続が決定している。

記事に関連のあるキーワード

おすすめの記事

こんな記事も読まれています

コメント・感想

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA