中国とのつながりを国際社会へアピールする北朝鮮

中国とのつながりを国際社会へアピールする北朝鮮

出典 『京畿毎日

中国とのつながりを国際社会へアピールする北朝鮮

 北朝鮮の外交国として重要なのが中国であり、2019年10月6日を持って両国の国交樹立から70年が経過した。国交樹立から70年経過したことを受け、中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩委員長は祝電を交わし両国の友好関係を強化していくことを確認している。

 2018年からこれまで習近平国家主席と金正恩委員長は5度も会談を実施するなど友好関係を世界中にアピールしている。北朝鮮は米国との非核化を巡る交渉が難航、後ろ盾である中国と関係を強化する狙いがあるようだ。貿易摩擦により中国と米国の関係も悪化しているため、ますます中朝両国の連携が強くなる可能性は高いだろう。

アメリカには譲歩を迫るなど強気な姿勢を示し続ける

 北朝鮮の金正恩委員長と米国のトランプ大統領は、2018年6月のシンガポールでの会談を皮切りに、これまで3回の米朝首脳会談を実施している。様々な議題について話し合われる中でもっとも重要視されているのが、非核化についてだ。

 非核化についてこれまでの協議は物別れに終わっており、2019年10月5日に行われた米朝実務者協議で事態の進展が期待されたが、北朝鮮は話し合いが決裂したとしている。

 北朝鮮側は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験再開にも言及しているため、相当な見返りがなければ米国との交渉には応じることはないという態度をちらつかす。その見返りを引き出すことが北朝鮮の目的であるからだ。

昨年より混沌し緊迫する北南関係

 2018年に北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領との間で行われた南北首脳会談では、南北での協力や交流、完全な非核化を進めるためにともに協力していくことが記されて([全訳] 9月平壌共同宣言(2018年9月19日))いた。

 これにより南北の交流や協力が進展するものと見られたが、現在の状態は厳しいものとなっている。

 その後、今年に入り北朝鮮は、2019年8月16日に韓国との交渉を打ち切ると発表、交渉失敗の責任は韓国にあるとしており、南北間の関係は以前よりも悪化している。

 2019年9月24日の国連総会の一般討論演説で韓国の文在寅大統領は、北朝鮮に敵対行為の中断を呼び掛けた。この背景には、2019年7月以降に米韓合同軍事演習に反発し、北朝鮮が短距離ミサイルを8度に渡り発射したことも関係している。

 今後、南北の交渉がいつ再開されるかは不透明な状況だ。

ロシアとの関係強化への動き

 北朝鮮は中国だけでなく、外交戦略としてロシアとも接近しようとしている。

 そのことが明確に分かるのが、2019年4月25日に開催されたロ朝首脳会談だ。北朝鮮としては、この時までに2度行われた米朝首脳会談で非核化の問題、経済制裁の問題で合意にいたっておらず、ロシアからの支援を取りつけたい狙いがあったとみられている。また、大国であるロシアが友好国であると示す狙いもあった。

 この首脳会談で非核化交渉への協力は取りつけたが、経済協力の具体的な合意がなされることはなかった。そのため、今後も北朝鮮はロシアに対して接触を試みるものとみられる。


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千歳 悠
4年ほど活動しているフリーライター。金融、IT、国際情勢など日々情報を追いかけている。趣味は読書と動画視聴。

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