像へ込める意図は韓国・華人で連帯

像へ込める意図は韓国・華人で連帯

フィリピンの乗り合いバス「ジプニー」

フィリピンで設置が続く慰安婦像 “韓国式”少女像も設置されるも2日で撤去(1/2)の続き。

 2日で撤去された韓国の少女像は、1体目の慰安婦像のケースを見て撤去させなたいめ高齢者施設を選んだとみられる。

 フィリピンメディアによると、完成した少女像を見たサンペドロ市長が懸念を伝えると、この像は、日本で言われているような慰安婦像ではなく、韓国では「平和の少女像」と呼ばれていると説明を受けるも添えられる碑文についての説明はなかったとのこと。

 2019年2月、セブ島に近いパナイ島カティクランという場所の私有地(駐車場)に3体目の慰安婦像が建てられた。これが現存する唯一の像となる。設置を進めたのは華人系団体で、2人の女性がモデルとなっている。碑文には日本軍によるフィリピン人性奴隷の慰安婦と書かれている。

 像のモデルは異なるが、像に込める意図は韓国、華人で連帯しているようだ。

1体目のリベンジを試みた2019年8月

1体目のリベンジを試みた2019年8月

多くの信者で賑わうバクララン教会

 2019年8月、メトロマニラ、日本大使館から1キロメートルほどのカトリック教会内で設置予定の台座とプレートのみで除幕式が行われた。設置される予定の慰安婦像は、最初に撤去された1体目の予定だった。しかし、保管先から盗まれたらしく、銅像は設置されることなく19年11月に確認したところ台座はカトリック信者たちのベンチになっていた。

 4体目の設置も華人系団体によるいわばリベンジで、1体目は公道に建てたため撤去されたことから神聖な教会内であればフィリピン政府も容易には撤去はできないと考えたようだ。

 現場の教会は、メトロマニラを形成する1市であるパラニャケ市最大のカトリック教会「バクララン教会」。同市には、首都マニラの玄関口ニノイ・アキノ国際空港がある。ターミナル1からもタクシーで10分ほどの場所だ。

南国の聖堂脇に設置予定だった台座が残る

南国の聖堂脇に設置予定だった台座が残る

慰安婦像が設置される予定だった台座

 教会には誰でも入ることができた。しかし、治安に不安があるマニラらしく、入り口には2人の警備員が全員の手荷物検査、金属探知機の棒での身体チェック、自動車はフィリピンではよく見かける光景となるがシャーシへ鏡を入れて爆発物のチェックをする。

 南国フィリピンの教会は、ベトナムのコロニアル建築に近い印象を受ける風通しのいい開放感がある聖堂が多い。その中を埋め尽くす信者たちの熱気が伝わってくる空間だ。

 慰安婦像が設置予定だった黒い台座は、聖堂の脇にポツンとあった。

 フィリピンの慰安婦像設置を推し進める華人系団体は、今後も各地で設置を試みるとみられる。現在、韓国国内の少女像をめぐる状況が一変しつつあるのため、韓国式慰安婦像設置を進める韓国系団体と連携していく可能性も考えられそうだ。

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