同じく韓国人入国者が多いベトナムも、これまでベトナム観光局のサイトで統計が発表されていたものの、2020年3月で更新が止まっている。

 一般企業の調査会社では統計を発表しているが、公式の数値かどうかは不明。その情報では、2021年1月のベトナム入国者はおよそ1.8万人。前月が1.6万人台だったので、入国者は徐々に増えているようだ。

 しかし、その人数もまだまだ少ない。ベトナム観光局の統計を見ると、2020年3月の日本人入国者数はのべ3万7385人。今の入国者全体の倍の数になる。同じ3月期の韓国人入国は2万8699人だ。日本人よりも少ない。ところが、1月から3月の合計を見ると、韓国人は82万人と、およそ20万人の日本人を大きく上回る。

直接交渉で技術者を送り込むサムスン

直接交渉で技術者を送り込むサムスン

日の丸と太極旗が並ぶベトナム・ホーチミン市の商用ビル

 現在、入国規制が続くベトナムへの入国者は、おそらく韓国人が大きく伸びていると考えられる。というのは、韓国企業のベトナム経済の貢献度が高く、中でも巨大工場を持つサムスンは、鎖国状態のベトナムに対して直接交渉し、100人単位で技術者をベトナムに送り込むことに成功しているからだ。

 いずれにしても、タイでもベトナムでも入国者の伸び悩みは大きな問題だ。タイ国内でも外国人観光客で成り立っていた地域はよりひどい状態にある。統計を見るだけでも厳しい状況が浮かび上がってくる。

高田 胤臣
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)など。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)

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