太陽節も国境封鎖続くも19日から規制緩和か?

太陽節も国境封鎖続くも19日から規制緩和か?

平壌の祝日ムードを伝える4月15日付の労働新聞(提供 コリアメディア)

 北朝鮮では4月15日、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕109年にあたる記念日「太陽節」を迎え、平壌では祝賀行事が開催されている。

 新型コロナウイルス対策のための行動制限が一部緩和されたとも伝えられているが、依然として国境封鎖は継続している。

 その一方で、マツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使は、ロシアのタス通信のインタビューで、「19日から(北朝鮮の)学校の授業再開も検討されるなど、規制緩和に向けた動きがある」と述べ、貿易再開も示唆した。

 2020年は前年比80.7%減と低迷した中朝貿易であったが、中朝貿易が本格的に再開すれば北朝鮮の推進する経済建設は大きく前進する。

動き出した新鴨緑江大橋開通

 中朝貿易再開で注目されるのは「新鴨緑江大橋」である。

 新鴨緑江大橋は中朝国境を流れる鴨緑江にかかる橋であり、北朝鮮の平安北道新義州市と中国の遼寧省丹東市を結ぶ。

 従来、中朝貿易で使用されていた「中朝友誼橋」は道路と鉄道が1車線ずつしかなく、時間ごとに通行方向を変えて自動車が通っていた。それもあって片側2車線を備える新鴨緑江大橋の開通により中朝貿易拡大が期待されているのだ。

 橋自体は2014年に完成。北朝鮮側で接続道路などの建設が未完であったため、凍結状態となっていたが、最近になり新しく動きがあった。

 遼寧省は3月9日、橋の強度など安全を検査する入札を公告し、文書中で「橋は間もなく稼働する」と明記したのである。

 開通してすぐに中朝貿易が動き出すかはともかく、新鴨緑江大橋の開通は間近と見てよいだろう。

 なお、上記入札については、中国企業「北京新橋技術開発有限公司」が約284万元(約4700万円)で落札したことが4月1日に発表されている。

飛び交う噂。18日正式開通のシナリオも

 では、橋開通および中朝貿易の再開はいつごろになるのだろうか。

 橋開通と貿易再開が同時かは不明だが、前述のマツェゴラ大使が「4月19日から学校再開」と明言したことを踏まえると、同時期に国境管理にも動きがあるかもしれない。

 たとえば、18日に橋開通、19日から中朝貿易再開というシナリオもありえるのだ。

 ただ、北朝鮮は「人民の命が第1」を掲げて防疫体制を敷いてきた。貿易再開などに向けて中国側の新型コロナ感染状況を注意深く観察しているとみられる。

 新鴨緑江大橋構想から10年以上経過する中、橋開通時期については中国の貿易関係者の間でも噂が飛び交っており、橋開通への期待が高まっている。


 新鴨緑江大橋の北朝鮮側を眺めてみよう。

八島 有佑

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