安田純平氏のシリア拘束の影響

安田純平氏のシリア拘束の影響

安田純平氏解放について日本での反応を伝える韓国『聯合ニュース

安田純平氏のシリア拘束の影響

 シリアで拘束されていた安田純平氏の突然の解放と帰国を複雑な思いで見ている人がいる。北朝鮮旅行を手配する代理店だ。
 
 「安田さんがシリアで拘束されているというニュースが出る度に『日本政府が渡航自粛をしていたのに』、『自己責任』という言葉もクローズアップされ、シリアと北朝鮮を同じように見られることが起こり対応に苦慮することもありました」

 確かに「外務省の渡航自粛」という大雑把なくくりで、インターネットなどの断片的な情報だけでパッと考えると同じ扱いにされてしまったのかもしれない。事実、北朝鮮への渡航や旅行は自己責任であることは間違いではないが、シリアと北朝鮮では状況がまったく違う。

 外務省海外安全ホームページを見ると、シリアは真っ赤の最悪のレベル4。レベル4とは、

レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。この状況では,当然のことながら,どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。

 レベル4は戦争、紛争地機だから命が危険だから行くなという退避勧告、もっとも重いレベルだ。

北朝鮮への渡航自粛は北の核実験に対する独自制裁

 一方、北朝鮮は、

2017年4月10日
●全土:「渡航を自粛してください。」(継続)

1 北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を繰り返しています。こうした状況も踏まえ,拉致,核,ミサイルといった諸懸案の包括的な解決のために我が国がとるべき最も有効な手段は何か,という観点から,一連の我が国独自の対北朝鮮措置を実施しています(「我が国独自の対北朝鮮措置について」)。

 渡航自粛要請、その理由は、2006年の核実験を受けて、拉致、核、ミサイル問題への対応として実施されている独自制裁によるものだ。

シリアと北朝鮮は同じ渡航自粛でも理由も状況がまるで違う

シリアと北朝鮮は同じ渡航自粛でも理由も状況がまるで違う

 北朝鮮は、朝鮮戦争の休戦状態ではあるが、現在、戦争状態でもなければ、色々な考えがあると思うが政府もあり統治されている。シリアのように内戦状態や無政府状態ではなく身の危険がある状況ではない。

 外務省では危険度を黄色のレベル1、濃い黄色のレベル2、オレンジ色のレベル3、赤のレベル4と4段階に区分しているが、北朝鮮は、薄めのグレーで塗りつぶされている。つまり、この4つのレベルに区分されていないことを示している。

 かと言って北朝鮮は気軽に渡航したり旅行を推奨する場所ではないことは言うまでもないが、今回の安田氏の帰国で代理店の悩みはちょっと軽くなるのかもしれない。

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