観光関連インフラ消滅で観光再開に暗雲も

観光関連インフラ消滅で観光再開に暗雲も

いかに外国人頼りだった街かが分かるような絵面だ(画像提供 らら プーケット)

 2020~21年の年末年始をカロンビーチで過ごしたという日本人在住者は、「9割近くの物件がシャッターを閉めていました。たまに開いている店があるくらいで、コンビニもファストフードもやっていないような状態です」という。

 プーケットのリゾートなどで、レジャーボートの船長を務めるタイ人男性は、「プーケットには客がいないので、船の仕事はもうありません。わずかな観光客を取り合っているので、船頭にはなかなか仕事が来ない。タイ人観光客がある程度は見込めるクラビなどの方が仕事はあります。ただ、賃金はプーケットの40%ダウン。それでもないよりはマシで、家族を置いて、1人で出稼ぎに来ています」と話した。

 バンコクならなんとか働き口はあるものの、リゾート地は金を落とす外国人がいないので仕事がなく、完全失業している人も少なくない

 前出の日本人曰く「中級のホテルですら、売り物件の看板をかけていますよ。小さい店だけじゃない。仮に明日タイ政府が外国人を入れても、地元自体に受け入れ態勢が整っていません。そうなると余計に観光客が来ない悪循環に。かなり深刻な状況ですよ」と嘆く。

 このパンデミックが今日明日で終わったところで、プーケットが以前のようにまで戻るには最悪、数年を要するかもしれない。

高田 胤臣
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)など。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)

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