歴代ネットフリックス作品中、過去最高を記録

歴代ネットフリックス作品中、過去最高を記録

キャストは?黒幕は?早くも期待が高まるイカゲームシーズン2

 韓国ドラマ「オジンオゲーム」が世界で大ヒットしている。「人生の崖っぷち」に追いやられた男女456人が、名もない孤島に作られた巨大施設に集められ、命がけのサバイバルゲームを展開する。

 Netflix(ネットフリックス)のオリジナルドラマとして制作されたもので、原題の韓国語は「오징어(オジンオ) 게임(ゲーム)」。オジンオは「イカ」を意味する。

 日本のアニメに似ている、モチーフとなっている様々な子供の遊びは、日本由来だなどと悔しまぎれの声も聞こえてくるが、歴代ネットフリックス配信作品中、視聴世帯数が過去最高を記録するなど、世界を熱狂させているのは間違いない。

 さらに、ドラマを原語で理解したいと、韓国語を学ぶ人も増えているという。またストリーミングサービスの大手Disney+(ディズニープラス)も、韓国でドラマ作りに取り組むなど、韓流ドラマに以前にも増して熱い視線が注がれている。

 筆者も、オジンオゲームにすっかりはまって、一気見した1人だが、気になるのは「シーズン2」、つまり続編がいつできるかだ

監督にも質問殺到

(以下、あらすじへの言及があるので注意)

 作品の生みの親であるファン・ドンヒョク監督にも、同じ質問が相次いで投げかけられている。それを読む限り、まだ具体的なアイディアは固まっていないようだ。

 しかし手がかりはある。

 韓国のケーブルニュース「YTN」の「Y焦点」(10月17日)によれば、ファン監督は、次回作について「フロントマンの過去と、警官のジュンホ(ウィ・ハジュン)それにメンコマンを説明したい」と語ったと伝えた。

 フロントマンとは、ゲームの進行を担当していた仮面の男性のことだ。ドラマの中では、大物俳優であるイ・ビョンホンが演じていた。警官ジュンホは、行方不明になった兄の消息を追う中でゲーム場に潜入、管理者に偽装して秘密を暴いていく役柄だった。

 ジュンホは、途中で身分がばれて崖に追い詰められるが、仮面を取ったイ・ビョンホンを見て「ヒョン(お兄さん)」と呼んで、驚く場面が出てくる。

 この場合、本当の兄ではなく、同じ職場で親しく付き合っていた年上の「兄貴分」という意味だ。フロントマンは、元警官だと推測できるが、なぜゲームの進行係になったのか、謎が残っている。

ジュンホ警官は生き返る?

 ジュンホは、結局撃たれて崖から落ちるが、安心してほしい。

 続編でも重要な役割を果たすとすれば、死んでいないことになるはずだ。死んだと思われる人が、奇跡的に生き返るのは、韓流ドラマの定番でもある。2人がともに働いていた時のエピソードが盛り込まれるのは確実だ。

イカゲーム続編 舞台は「あの島」にしてほしいとの声もへ続く。

五味 洋治(ごみ ようじ)
1958年長野県生まれ。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年、韓国延世大学語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大に客員研究員として在籍。現在、論説委員。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないか』(創元社、2017年)、『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋、2018年)、『新型コロナ感染爆発と隠された中国の罪』(宝島社、2020年・高橋洋一らと共著)など、近著『金正恩が表舞台から消える日: 北朝鮮 水面下の権力闘争』(平凡社、2021年)。
@speed011

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