開催が絶望的な北朝鮮絵画販売会

開催が絶望的な北朝鮮絵画販売会

地方都市では最も日本との直行便が飛んでいた大連空港

 「予定では20日まで開催予定だったので、少しでも開催されることを期待してましたが、もうダメですね…」

 中国遼寧省大連で、5日から開催が予定されていた北朝鮮の絵画展示販売会は、新型コロナウイルスの陽性者確認と感染拡大で中止となりそうだと関係者は肩を落とす。

 大連市政府は15日、新型コロナの確定症例者7人が確認されたと発表した。これで3か月ぶりに陽性者が確認された今月4日以降、確定症例者267人、無症状感染者41人となった。ポイントは300人を超える陽性者全員が、大連市中心部から175キロ・メートルほど離れた庄河での話であることだ。

 大連在住者視点でも庄河は、別の経済圏で違う都市の話くらいの認識で、物理的にも心理的にも離れた場所での話となる。

 中国では新型コロナのリスクを中高リスク地域として区分して公開している。現在、高リスク地域は、すべて庄河であるが、中リスク地域には、大連空港がある大連市甘井子区が2か所含まれている。

3時間待ちのPCR検査

 大連市内在住の中国人がWeChat(ウィーチャット・微信)のモーメンツ(近況通知)で、PCR検査待ちという行列の写真を載せていた。

 直接、質問するとPCR検査を受けるまで3時間待ったそうだ。他の動画も見せてもらうと密集した行列で、暇を持て余して談笑している姿が確認できる。

 検査費用が無料なのは良いが、この長くて密々な行列が、逆に感染を拡大させるのではと思わせる光景だった。

 陽性者が確認されている庄河から175キロ・メートルほど離れた大連中心部でPCR検査を受けることで、黄色に変色していた健康QRコードが、再び緑へ変わる。これにより、移動制限が緩和されるという仕組みで運用されている。

大連がロックダウン?

 日本の一部メディアは、「大連がロックダウン」というセンセーショナルな見出しで記事にしているが、中国は昨年1月以降、一貫してゼロコロナ政策を取り続けている。

 北京でも成都でも新規陽性者が1人でも確認されると、陽性者が立ち寄った店、ビルは即日営業停止。居住地は、小区(マンションの敷地・仕切られた区画)ごと出入り口を封鎖し、全住民へ移動制限をかける

 もしこれをロックダウンと定義するのであれば、中国全土でロックダウンが絶えず実施されていることになる。

 現在、中国のSNSで大連と検索すると、「大連加油」という投稿が多数確認できる。大学ごと封鎖された大連理工大学は、健康QRコードが緑色になった学生らが、夜間ダンスをする映像が日本の地上波でも報じられている。

 大連在住の中国人へ現状を確認すると、もちろん大連自体がロックダウンされたわけではなく、経済活動は通常通り行われている。

 11日間で新規陽性者300人ということは、1日あたり30人未満となる。激減した東京と比べても大差はないと思えるが…、大連の中国人の口は重い。

 中には、「ウィズコロナの日本がうらやましい」と婉曲に伝える中国人もいるが、今の中国では、表立って書き込んだり、発言することは難しい。

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