北朝鮮で義務教育延長 平壌で新1年生が登校 Compulsory education extended in N. Korea

 もう1つ大きいのが、賄賂だ。権力を持っていれば、賄賂が届けられる。本によれば、賄賂はタバコ1箱のこともあれば、酒、時計、コンピュータ、ソファーなど多種多様だ。もちろん、現金が送られることもある。

 「賄賂文化はどこの国にもあります」とチュ記者は、私に語った。「それよりも、北朝鮮には、ほとんど何もないのです。ですから成功のチャンスはいくらでもあるとも言えます」

 北朝鮮は完成させた核兵器を高く売って、経済発展を遂げる算段なのだろう。トランプ米大統領も、そんな北朝鮮側の雰囲気を嗅ぎ取って、核を捨てれば経済のロケットに乗れると盛んに交渉に乗るよう勧めている。

 金に目覚めた北朝鮮は今年、どう出てくるだろうか。

(終わり) 
 

五味 洋治(ごみ ようじ)
1958年長野県生まれ。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年、韓国延世大学語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大に客員研究員として在籍。現在、論説委員。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないか』(創元社、2017年)『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋、2018年)など。
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