大噴火したピナツボ火山で閉鎖したクラーク基地のお膝元

大噴火したピナツボ火山で閉鎖したクラーク基地のお膝元

フィリピン最大の歓楽街アンヘレス

 コリアンタウンと言えば、日本では大阪の生野・鶴橋、東京の新大久保あたりがよく知られている。しかし、世界一の風俗コリアンタウンとして韓国人の進出が年々進む夜の街がある。フィリピンの「アンヘレス
」だ。

 アンヘレスは、首都マニラがあるルソン島の中部に位置し、マニラから北へ約85キロメートル、元々ひどかった渋滞が治安回復と経済が好調なためか、さらに慢性化し時間帯によっては到着まで4、5時間もバスに揺られることもある。

 アンヘレスは、1991年まであった米クラーク基地を中心に発展した歴史を持つ。クラーク基地の西側にはピナツボ火山があり、1991年に20世紀最大の噴火と呼ばれる大噴火により使用できなくなり基地は閉鎖された。

ゴーゴーバー発祥の地

ゴーゴーバー発祥の地

歓楽街も拡大し中国系雑貨店「メイソウ(名創優品)」もオープンした

 歓楽街アンヘレスは、クラーク基地の米軍関係者向けの歓楽街として繁栄していった。元々軍関係者向けだったこともり、アメリカ人や同盟関係だったヨーロッパ人などの西洋人をメイン客として音楽や酒を楽しむ文化が形成されていく。

 アンヘレスは、現在ではタイのほうが有名な「ゴーゴーバー」発祥の地と元祖ゴーゴーバーの街でもあったりする。

 クラーク基地は、現在、「クラーク国際空港」と呼ばれマニラの「ニノイ・アキノ国際空港」のハブ空港として連動させる計画があるなどクラーク空港を中心にした経済都市計画が進められている。

 少なくても20年前にはそのクラーク空港と韓国ソウルは直行便が就航しており、アンヘレスには多く韓国人が客として訪れていた。直行便がなかった日本人は分かりづらく不便だったマニラからのバスで行く必要があり韓国人に比べると格段に少なかった。

度重なる浄化作戦を経て韓流化進行。半数の店がコリアンバー

度重なる浄化作戦を経て韓流化進行。半数の店がコリアンバー

ウォーキングストリートには韓国人観光客をターゲットした商店も多い

 アンヘレスの中心街は、幹線路フィールズ通り近くのウォーキングストリートと呼ばれる一画で50、60店のゴーゴーバーが密集している。バー以外にもカラオケやカフェ、レストラン、コンビニエンスストア、ホテルなどもありここだけでもフィリピン最大規模の歓楽街とされる。

 アンヘレスはこの20年だけを見ても管轄する警察や市、国から度重なる浄化作戦を受けている。浄化作戦が実施されるたびにフィリピン人オーナーや経済力がない外国人オーナーが店を手放していく。それを韓国人が買い取り居抜きで再オープンさせて韓国系の店が着々と増えていくことになる。

 バー関係者によると、現在ではアンヘレス全体のおよそ半分のゴーゴーバーが韓国人経営や韓国資本が入ったり、韓国人が関わる「コリアンバー」と呼ばれる店となっている。

 これだけの規模の風俗コリアンタウンは世界でもアンヘレスだけではないだろうか。

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