これらを最大限に利用していると言われるのが韓国企業だ。サムスンにおいては、スマートフォンの巨大工場を2か所、ベトナム国内に置いている。報道によれば、この2拠点の2019年税引き前利益は、およそ3800億円にもなる規模だ。

 しかも、新型コロナウイルスで外国からの入国者をいち早くシャットダウンし、現在も国ごとほぼロックダウン状態にあるにも関わらず、ベトナム政府はサムスンのエンジニアを何度か100人単位で特別に入国許可している。完全に特別扱いだ。

 先の工場2拠点は世界のスマートフォンの5割を生産し、サムスン製品はベトナム総輸出の25%も占めるからという事情もある。

 こういった特別扱いも社会主義国ならではとも言え、ベトナム進出に魅力を感じる日本企業はこれからも増えることだろう。

高田 胤臣
タイ在住ライター。2002年から現在にいたるまでバンコクで過ごしている。『バンコクアソビ』(イースト・プレス・2018年)、『バンコク 裏の歩き方【2019-20年度版】』(彩図社、2019年・皿井タレー共書)、『ベトナム裏の歩き方』(彩図社、2019年)、近著『亜細亜熱帯怪談』(晶文社、2019年・監修丸山ゴンザレス)など。
@NatureNENEAM
在住歴20年が話したい本当のタイと見てきたこととうまい話と(note)

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